カワイ・レナード

レナードが攻守にエースの仕事

クリッパーズが開幕から3連勝中のスパーズをホームに迎えた一戦。ともにディフェンスが崩れず守り合いの展開となったが、最終クォーターに15得点を挙げ、勝負どころのディフェンスも光ったカワイ・レナードの活躍もあり、クリッパーズが103-97で勝利した。

組織的なディフェンスが機能し、どちらも主導権が握れない拮抗した展開が続く。オフェンスリバウンドからのセカンドチャンスポイントやターンオーバーからの得点で上回ったクリッパーズが5点をリードして最終クォーターを迎えた。

クリッパーズは勝負どころでレナードをこれまで以上に強調。起点となったレナードはミドルシュートを沈め、ダブルチームが来たらパスをさばく落ちついたプレーを見せる。さらにルディ・ゲイからスティールしワンマン速攻に繋げるなど、ディフェンスでも力を見せたレナード。

そして残り9分、レナードがステップバック3ポイントシュートを沈め89-77。この試合初めて2桁のリードを奪った。

だがスパーズも、デマー・デローザンがエースの意地を見せる。ミドルシュートにドライブと10連続得点を挙げて追撃し、フリースローを沈めて、残り2分で4点差まで迫った。

猛追を受けたクリッパーズだったが、勝負を決めたのはレナードのディフェンスだった。パトリック・ベバリーとマッチアップするデローザンの背後から、レナードがボールを奪いデローザンのファウルを誘発。直後のオフェンスでモントレズ・ハレルがバスケット・カウントを決めて熱戦に終止符を打った。

レナードはシーズンハイの38得点に加え、12リバウンド4スティールを記録。「アグレッシブにやって、自信を持ってプレーできた。ディフェンシブに100点以下に抑えられたことが良かった」とコメント。

また、終盤まで気の抜けない熱戦を制し「プレーオフは2分を切ってからの勝負になる。良い練習になったし、将来の遂行力に繋がる」と、プレーオフを見据えたうえでも手ごたえをつかんだようだ。

一方、敗れたスパーズはデローザンが29得点を挙げ、デリック・ホワイトがベンチから20得点を挙げたが、ラマーカス・オルドリッジがわずか5得点と低調で、2桁得点を記録した選手が2選手のみだった。

クリッパーズの勝利により、スパーズは開幕からの連勝が3でストップ。これでウェスタンカンファレンスは全勝チームが早くもなくなった。