ステフィン・カリー

激しくやり合う2人は10代の頃からの付き合い

黄金期と呼ばれたこの5年間と違い、今シーズンのウォリアーズは苦しんでいる。開幕から連敗し、2試合ともにディフェンスが崩壊して大量失点を喫した。メンバーが大きく入れ替わる中で『再構築』の難しさに直面している。

そのウォリアーズを執拗に口撃するのが、クリッパーズのパトリック・べバリーだ。ウォリアーズの開幕戦でチェイス・センターに乗り込んだクリッパーズは、141-122で完勝。べバリーの口撃は、試合中から始まっていた。

大差をつけられ、試合終了を待たずに席を立つウォリアーズファンに向かって「おいおい、どこに行くんだ?」と挑発。試合後には、ロッカールームで会場スタッフに「KD(ケビン・デュラント)がいないと違ったチームになるよな。良いんだ、君らはもう十分やったよ」という強烈なブラックジョークを浴びせた。

試合中にはステフィン・カリーにトラッシュトークを仕掛けてもいる。第2クォーター終盤、カリーがターンオーバーを記録するとウォリアーズのベンチ前で何かを叫び、それからカリーにも何か言葉を掛けた。これに対してカリーは思わず笑ってしまいながら何か言い返していた。

『Heavy.com』によれば、この時べバリーは「これまでの5年はお前のものだったけれど、これからの5年は俺のもの」というトラッシュトークを仕掛けたそうだ。それでもカリーは笑みとともに「お前、31歳じゃなかったっけ?」と切り返したという。

2人は10代の頃からポール・ピアース、レブロン・ジェームズらが開催したバスケットボールキャンプに参加し、その時にルームメートだったこともあったようで、長い付き合い。以前、ポッドキャスト番組に出演した際には「ステフ・カリーにはトラッシュトークを仕掛けない」と語っていたベバリーだが、そのトラッシュトークを解禁したのは、今シーズンのチームにそれだけの自信があるからだろう。

今後の対戦でも、べバリーは持ち味のアグレッシブな守備と同様、強烈なトラッシュトークをカリーとウォリアーズに仕掛けるに違いない。