スローガンは『CHASE』! 天皇杯とリーグ王者の『2冠』を追い求める川崎ブレイブサンダースが新体制発表会を実施

2017/09/01
Bリーグ&国内
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文・写真=鈴木栄一

「ファジーカスに新加入の3人がどう絡んでいくのか」

8月31日、川崎ブレイブサンダースが新体制発表会を実施。荒木雅己社長、北卓也ヘッドコーチ、篠山竜青キャプテンに、新加入のジョシュ・デービス、ジュフ・バンバ、小澤智将が出席し、新シーズンに向けての意気込みを語った。

新シーズンのスローガンは『CHASE』。北ヘッドコーチは、この言葉に込められた意味を次のように語る。

「昨季、決勝まで進んで敗れてしまった天皇杯、あと一歩で及ぼなかったチャンピオンシップのファイナル。そして両方の試合で味わった相手クラブのファンの多さと、昨季味わった悔しさを持ち続けて課題を克服し、天皇杯優勝、Bリーグチャンピオンを追い求め、必ずや達成します。また、プロクラブ、プロ選手、プロスタッフとしてどうあるべきかという問いの答えを常に追い求め、クラブ、個人としてのプロフェッショナル像を全員で追い求め発信していきたいと思います」

また、指揮官はチームの目指す方向性をこう語る。「チームスタイルであるプレッシャーディフェンスからまずは速い切り替えでトランディションに移行。そこからチームで良いシュートチャンスを作る。そして個人では作り出せないチーム力、連動したチームバスケットボールを展開していきます」

「また、常勝チームであるためには選手の成長が重要です。一番は選手がどうなりたいのか、そのためには何をしなければならないのかを自分で考えることが大切で、その選手の目標をスタッフがしっかりサポートし、いろいろと経験させながら育成していきたいと思います」

さらに新戦力には、次のような部分で期待を寄せている。「チームの強みは昨季、オフェンスでリーグナンバー1の得点力です。エースのニック(ファジーカス)がいますので、そこに新加入の3人がどう絡んでいくのか。新加入のジョシュ(デービス)はリバウンドが強く、ボールハンドリングがすごく良いです。ハンバもハンドリングは良い、去年よりも速い展開ができます。ディフェンスに関しては昨季、インサイドのディフェンスがデータ的に若干弱いところもあったので、そこもジョシュ、バンバで補ってもらいたいと思います」

「明るく、楽しい、おめでたい雰囲気のあるチーム作りを」

今季もキャプテンとしてチームをけん引していく篠山は、「昨季、特等席で2度も優勝セレモニーを見させられました。その悔しさはみんな忘れていない。フロント、チーム一体となった川崎ブレイブサンダースの雰囲気を作っていく2シーズン目となります」とタイトル奪取への強い決意を述べる。

また、「個人的には明るく、楽しい、おめでたい雰囲気のあるチーム作りをしていきたい。具体的には日本一騒がしいベンチ、試合に出ていてもいなくても12人全員で戦うチームスタイルを目指してやっていきます」とムードメーカーとしても貢献していく考えだ。

そして北ヘッドコーチは、アーリーカップについて「現状の力がどれくらいか。新しく入った選手のどこか強みで、弱みなのかそこを判断できる大会になると思います」と位置づけを語る。

ただ、「これまでになかった開幕前に同じリーグとの試合は難しいです。そして開幕1カ月前の時期というのも難しいです」と本音もこぼれた。「アーリーカップに照準に合わせて活動をしていないので難しい面もあります。ただ、プレーの内容云々ではなく、新しく加入した相手チームの外国籍選手が生で見られるのは良いこと。映像で見たら分からない部分もあるので、直に見られるのは楽しみです」と、初の試みであるプレシーズンでのカップ戦をとらえている。

ライバルチームが見つめる中、当然、手の内をすべて見せることはなく。今の取り組みを確認する機会になる今回のアーリーカップ。それでも「選手にはケガをしてほしくないですが、シーズン前にお客さんが入り盛り上がるチャンスだと思います」と好意的にも受け止めている。そんな北が、相手チームとの情報戦、心理戦が繰り広げられる中でどんな采配を振るうのかも注目してみたい。