写真=Getty Images

昨シーズンから伝えられていた『若手との関係悪化』

ブルズとの契約バイアウト交渉が始まると報じられたドウェイン・ウェイドだが、退団の背景には、これからのチームを背負って立つ若い選手との折り合いが悪いことが関係していると伝えられた。

『ESPN』によれば、若い選手たちはウェイドにうんざりしている状態だという。昨シーズン地元に錦を飾ったウェイドは、当時のエース、ジミー・バトラーとともに名門復活に向け力を尽くした。だが、昨シーズン開幕からチームの調子が上がらなかった時期に、ウェイドはメディアの前で若い選手たちの姿勢を批判。おそらくは、この発言が発端となり、若手が大ベテランのウェイドを煙たがるようになってしまったと考えられる。

勝利のために力を尽くし、日々レベルアップするために努力するのは当然だ。ヒートで優勝3回という結果を残しているウェイドが怠慢と感じるような態度が見られたのであれば、指摘するのがベテランとしてのウェイドの役割であり、腹を立てるよりも素直に受け入れて改善すべきだ。ただ、若手にも言い分はある。「いろいろと理由を付けてはチーム練習に参加しないウェイドにプロフェッショナル精神を説かれても納得できない」という若い選手の声も、昨シーズン中から頻繁に報じられていた。

もはやウェイドとブルズの決別は避けられない。一部報道では、すでにウェイドの息子たちがサウスフロリダの学校に転校したとも言われている。

これはヒート復帰の布石なのか、それとも子供たちが慣れ親しんだ環境に戻すことを優先しただけなのか。まだバイアウトも合意に至っていない中、ウェイドの周辺は騒がしくなっている。