文・写真=鈴木栄一

臨場感満点の『チケキャンダンクシート』発売を発表

8月24日、サンロッカーズ渋谷が、大手IT企業ミクシイのグループ会社で、チケット専門のフリマアプリ『チケットキャンプ』を展開しているフンザとスポンサー契約締結の会見を行った。

これによりチケットキャンプにて、SR渋谷の主催30試合のコートサイド一列目の一部(45席)を『チケキャンダンクシート』として独占販売。5回に分けての販売予定で、第1弾となる10月分の試合は、本日25日の10時から販売されている。また、このシートは、日本のバスケ界では珍しいダイナミックプライシング制(変動価格制)を採用し、7400円、8300円、9000円と3つの価格帯に分けられている。また、チケット1枚につき選手の直筆サイン入りTシャツと豪華特典もついてくる。

さらに『チケキャン渋谷区バスケットボール還元プログラム』として、このシートの諸経費を除いた利益でバスケットボールを購入し、渋谷区の公共施設、小学校、中学校を寄付することも発表された。

看板のない『チケキャンダンクシート』が、どれだけ臨場感溢れる観戦を体験できるかをシミュレーション!

今回の契約に至った経緯について、ミクシイ森田仁貴社長は、「今回の契約の背景として、一つは私自身、スポーツを見るのもやるのも好きで、特に昨年で一番見たスポーツがバスケットボールでした。開幕戦に始まり、サンロッカーズ渋谷さんの試合、最後の優勝決定戦も拝見させていただき、非常に面白いスポーツと感じました。そして、ミクシイは創業20年となりますが、創業からずっと渋谷に居を構えて事業を展開しています。かねてから渋谷区に貢献していきたい。スポーツ、地域への貢献を両方できることがないかと思っていたところで、ありがたいことにサンロッカーズ渋谷さんとのお話しがあり、今回のパートナー契約を結ぶことになりました」とコメント。

月間利用数が500万人を超え、日本最大のチケットフリマサイトとなっている『チケットキャンプ』を運営するフンザ笹森良社長は、「中高とバスケットボールをやっていて開幕戦からファイナルまで何試合も見させていただきました。コートサイドの魅力に勝るものはないと思っています」と、ダンクシートの価値に自信を持っている様子だ。

また今回の会見では、新シーズンにSR渋谷が使用する新しいユニフォームも発表されている。背中部分にチケットキャンプのロゴが入り、側面には渋谷区の象徴の一つであるスクランブル交差点をモチーフにしたデザインが施された。

「中学校ではバスケットボール部ではなくバレー部でしたが、その時から海外のスポーツに興味を持ち出し、今思うとバレーボールでカリーム・アドゥブル・ジャバーとか、マジック・ジョンソン、ラリー・バードのモノマネをみんなでやっていました」と意外なバスケ好きの一面を明かした渋谷区の長谷部健区長は、ボール寄贈への感謝を述べるとともに「渋谷区がバスケットボールの聖地として、もっと日本全体に普及して盛り上がっていくことをお手伝いしていけたらと思います」と続けている。

そしてSR渋谷の岡博章代表は、新シーズンについてコートサイドに掲出していた看板をすべて撤去することを発表。「看板撤去でより迫力のある試合を観戦する場を提供したい。壁がなくなることでアリーナの一体感がさらに生まれると思います」と、『常識破り』の施策への意気込みを述べている。

『渋谷区のチーム』として行政や企業との結びつきを確実に強めているSR渋谷が、今までにない興奮をホームゲームで作り出し、新しい応援スタイルをファンと一緒にどこまで作り上げていけるのか楽しみだ。