観客動員トップ、オールジャパン優勝の『上々のシーズン』

千葉ジェッツは昨日、第7期の決算報告を発表した。

売上高 916,116,077円(前年比152%)
経常利益 38,375,106円(前年比118%)
税引前当期利益 38,375,106円(前年比335%)

この第7期は2016年7月から2017年6月までの1年間。Bリーグ初年度の勢いを取り込み、さらにはオールジャパン(天皇杯)で優勝した効果もあって、売上高は前年の約6億から約9億1600万円へと大幅な伸びを記録。経常利益も前年比118%の約3800万円と伸ばしている。

売上高の構成比ではパートナー売上が約4億円でトップ。年間100万円以上のオフィシャルパートナーが昨年に比べ40社増加し、パートナー企業の総数は307社となった。またチケット売上は前年比152%と大きく伸びて約2億8000万円。1試合あたりの入場者数は前年の3574人から1000人近く増えただけでなく、チケット単価も前年の1843円から2081円へとアップした。

マーチャンダイジング(約2600万円から約6100万円にアップ)、アカデミー事業(約2400万円から約3000万円)、ブースタークラブ(約1300万円から約1700万円)と、各部門で売上を伸ばした他、天皇杯賞金の2000万円、チャンピオンシップセミファイナル出場の500万円、リーグからの配分金7500万円など、その他の収入も大きかった。

これで千葉は6期連続の黒字を達成。売上高は第4期の約2億5000万円から、3億8000万円、6億円、そして9億1600万円と毎年150%規模の成長をキープしている。

ちなみに1試合平均の観客動員は第4期がNBL転籍1年目の2013-14シーズンで1432人。そこから1909人、3574人、4503人と伸ばしている。昨シーズンのB1では千葉に次ぐのが栃木ブレックス(3356人)、琉球ゴールデンキングス(3322人)なので、1000人以上の大差を付けることとなった。

まだリーグがNBLだった2015-16シーズンまでも『経営と集客の優等生』だった千葉だが、Bリーグ初年度にオールジャパン優勝を果たし、クラブ創設6年目にして初タイトルを獲得。経営に成績が伴うクラブへと変化しつつある。

Bリーグ2年目で目指すのは、引き続き経営の優等生として他のクラブの模範になると同時に、リーグと天皇杯の2冠獲得。大野篤史ヘッドコーチ、そしてポイントガードの富樫勇樹を筆頭に主力メンバーの大半が残留しており、激しいディフェンスからの『走るバスケ』をさらに進化させてBリーグ2年目のシーズンに臨む。

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