ガードナーに苦しめられるも、原が値千金の一発
千葉ジェッツvsシーホース三河の第1戦。拮抗した展開が終盤まで続いたが、残り32秒に原修太が逆転3ポイントシュートを沈めた千葉が82-78で今シーズン初勝利を挙げた。
ホームの三河は桜木ジェイアールが欠場し、得点頭のダバンテ・ガードナーをいつも以上に強調した。パワーとテクニックを兼備するガードナーはダブルチームをもろともせず、次々とボールをリングに運びゲームハイの36得点を挙げてチームを牽引した。
一方、千葉は富樫勇樹が最後までシュートタッチに苦しみ無得点に終わったが、33得点を記録したギャビン・エドワードを中心としたオフェンスに加え、武器であるトランジションが効果的に決まり、互角の戦いを続ける。
三河は金丸晃輔と長野誠史がそれぞれ3本の3ポイントシュートを沈めるなどして流れを引き寄せるが、千葉も原修太の3ポイントシュートや小野龍猛のポストアップなどで流れを渡さない。
57-57の同点で迎えた最終クォーター、根來新之助が3ポイントシュートを沈めた三河が先行する。そして、残り5分37秒には、ガードナーが強引なアタックから3点プレーとなるバスケット・カウントを獲得し、エドワーズが4ファウルとなって、ベンチへ下がった。
千葉にとっては絶体絶命の場面だったが、原のドライブや小野の3ポイントシュートで食らいついていく。結果的にここで離されず、我慢できたことが勝利へと繋がった。
ターンオーバーを確実に得点に繋げた我慢の勝利
ガードナーに大量得点を奪われた千葉だったが、決して無策ではなく、ダブルチームを仕掛けるなど、終始駆け引きをしながら守っていた。そして、こうした駆け引きを続けたことが終盤に生きる。
残り1分43秒、ダブルチームを仕掛けられたガードナーはパスアウトするも、このパスが合わずターンオーバーに。このボールを拾った原はそのままアタックし、3点プレーとなるバスケット・カウントをもぎ取り、土壇場で逆転した。
その後、ガードナーにフリースローを決められ再びリードを許すが、残り32秒、3ポイントラインからやや離れた位置でパスを受けた原が迷わずシュートを放ち、このシュートを成功させ逆転。直後、ガードナーにタフショットを打たせて速攻でダメ押し点を決めた千葉が接戦をモノにした。
フィールドゴール成功率では三河を下回った千葉だったが、1試合を通して3ターンオーバーと非常にミスが少なかった。三河も10ターンオーバーと決して多くはなかったが、終盤に原に許したバスケット・カウントのように、ターンオーバーから16失点と、ミスが命取りになった。
11本すべてのシュートが外れ、無得点だった富樫だが、集中力は切らさずトランジションを操り、12アシストを記録したことは称賛に値する。そして、決勝点を決めた原は3本の3ポイントシュートを沈め、エドワーズに続く16得点を記録し勝利に大きく貢献した。
10月13日のB1 6試合の結果
滋賀90-96宇都宮
三河78-82千葉
名古屋D75-65三遠
京都90-84富山
大阪90-85琉球
新潟62-71川崎
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