Bリーグ効果と大学生プレーヤーの奮起に期待

ユニバーシアード競技大会は昨日、開幕式が行われ、今日は男子日本代表が初戦を迎える。グループBに入った日本は、今日からフィンランド、香港、ドイツと3連戦。23日(水)の休養日を挟んでカナダ、ノルウェーと対戦する。

6日間で5試合を戦うスケジュール、さらに決勝トーナメントへ進出できるのは各グループの上位2チームだけ、という厳しいレギュレーション。2015年の前回大会も日本は過密日程に苦しみ、良いゲームを展開しながらも勝ち切れない試合が続いてしまった結果、グループリーグを1勝4敗の5位で終えている。

陸川章ヘッドコーチが率いる今回のユニバ代表にはBリーグでプレーする選手も加わっており、ベンドラメ礼生、原修太、杉浦佑成は前回大会に続いての参加となる。

大学生中心のチーム強化を長らく続けた後、シーズン終了後にはBリーグの選手が合流。7月には『ジョーンズカップ』、8月には『アジア・パシフィック大学バスケットボールチャレンジ』と招聘大会で実戦経験を積んでユニバーシアード競技大会本番に臨む。

キャプテンを務めるベンドラメ礼生(サンロッカーズ渋谷)は「今はチームとして戦っている感じがあります。この12人、一人一人が、誰がコートに出ても変わらないリズム、変わらない戦力で戦えている」と、JBA公式サイト上のコメントでチームの仕上がりについて語っている。

奇しくも2年前のユニバでも初戦はフィンランド戦だった。この時は残り1秒で逆転の3ポイントシュートを決められ1点差で敗れている。この時もコートにいたベンドラメにとってはリベンジの機会。当時は東海大の選手だったが、それからアーリーエントリーでNBLを経験し、プロ選手になってBリーグの新人王にもなった。『Bリーグ効果』を発揮することが求められる。

また同時に大学生プレーヤーの奮起にも期待したい。特に杉浦佑成は筑波大4年だが特別指定選手としてBリーグを経験。Bリーグ勢が加わったジョーンズカップでも国外の選手に負けないフィジカルの強さを発揮し、積極果敢なプレーで注目を集めていた。貴重な国際大会、経験を積むのはもちろん、結果を残して帰って来てもらいたい。


第29回ユニバーシアード競技大会
男子ユニバーシアード日本代表メンバー
2017年8月9日発表 日本代表12名
番 号 名 前 Pos. 身長/体重 生年月日 所属チーム
2 齋藤拓実 SAITO Takumi G 172cm/63kg 1995/8/11 明治大学
7 佐藤卓磨 SATO Takuma F 194cm/90kg 1995/5/10 東海大学
9 ベンドラメ礼生 VENDRAME Leo G 183cm/79kg 1993/11/14 サンロッカーズ渋谷
11 増田啓介 MASUDA Keisuke F 191cm/83kg 1998/1/22 筑波大学
13 安藤周人 ANDO Shuto F 189cm/89kg 1994/6/13 名古屋ダイヤモンドドルフィンズ
17 杉浦佑成 SUGIURA Yusei F 195cm/95kg 1995/6/24 筑波大学
18 角野亮伍 SUMINO Ryogo F 190cm/88kg 1996/6/14 サザンニューハンプシャー大
21 田渡凌 TAWATARI Ryo G 179cm/85kg 1993/6/29 横浜ビー・コルセアーズ
25 平岩玄 HIRAIWA Gen C 199cm/103kg 1997/12/5 東海大学
27 ナナーダニエル弾 NNANNA Daniel Dan C 197cm/99kg 1997/6/2 青山学院大
31 原修太 HARA Shuta G/F 187cm/88kg 1993/12/17 千葉ジェッツ
65 玉木祥護 TAMAKI Shogo C 195cm/96kg 1996/8/30 筑波大
陸川章RIKUKAWA Akira ヘッドコーチ