ベン・シモンズ

プレシーズンゲームとは思えない大歓声

セブンティシクサーズは広州ロングライオンズとプレシーズンマッチを行い、144-86と圧勝した。チーム作りが順調にいっていることを証明した結果となったが、試合内容以上に注目を浴びたのが、ベン・シモンズの3ポイントシュート成功だった。

第2クォーター終了間際、ボールを保持し1on1の状態となったシモンズは、3ポイントシュートラインから少し離れた右45度の位置から3ポイントシュートを放つと、ボールはきれいな放物線を描き、リングの真ん中を射抜いた。

シモンズは過去2年間で17本の3ポイントシュートを放ったが、すべて失敗している。プレシーズンではあるが、シモンズが実戦で初めて3ポイントシュートを成功させた場面とあって、シクサーズファンもまるで優勝を決めたかのような喜びを見せた。

シモンズはオフにシュート練習の動画をSNSで公開するなど、シュート力の向上に取り組んできた。こうした努力を知っているジョエル・エンビードは、すぐさまシモンズのもとに駆け寄り、抱きしめて自分のことのように喜んだ。

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シモンズとマッチアップする選手の多くは、シモンズがアウトサイドシュートを苦手としていることを理解しているため、ドライブを重点的にケアしていた。それでも、208cmの長身に加え、卓越したボールハンドリングと強靭なフィジカルを武器に、昨シーズンは平均16.9得点8.5リバウンド7.7アシストとトリプルダブル級のスタッツを残している。

今回の試合では1本しか打たなかったが、今後アテンプト数が増え、それなりの成功率を残すことができれば、シモンズが今まで以上にアンストッパブルな存在となることは間違いない。