写真=FIBA.com

FIBAがキーマンに挙げた「スピードと多様性のアイラ」

レバノンで行われているアジアカップは6日間のグループリーグが終了した。今日からノックアウトラウンドに入るが、大会方式はやや独特。AからDの各グループ1位チームはベスト8入りを果たしているが、各グループの2位と3位チームは『ベスト8決定戦』を今日と明日の2日間で行い、その勝者がグループ1位チームと準々決勝を戦う。

グループDを2位で通過した日本は今夜24時30分から韓国と対戦。これに勝てば準々決勝でフィリピンと当たることになる。準決勝に進んだ場合は、おそらくレバノンが相手となるだろう。開幕からどの試合も熱烈なファンの後押しを受けており、『完全アウェー』の試合を強いられるのは間違いない。

もっとも、まずは今夜の韓国戦だ。東アジア選手権では初戦で当たり、日本が78-72と勝利しているが、最終的に決勝にまで駒を進めたのは韓国だった。そして東アジア選手権での韓国は若手中心のBチームだったが、今回アジアカップに参戦しているのは正真正銘のベストメンバー。先の対戦とは全く別の試合になるのは間違いない。

この試合に際して『FIBA.com』が注目選手として挙げたのはアイラ・ブラウンだ。「前回の韓国戦の勝利に最も貢献した選手」と証しており、パワーフォワードとしては小さいが、フロントラインではほとんどの選手よりスピードがあり、多様性のあるアイラが爆発すれば、韓国を窮地に追いやるだろうと分析している。

富樫「こんなところで負けていたら五輪は遠い存在に」

また日本バスケットボール協会は韓国戦を前に富樫勇樹と比江島慎のコメントを発表しているので紹介したい。

富樫は「個人的にはチームを意識するのはもちろんですが、自分の色を全く出せていません。いろんなことを考えすぎてしまっています」と、これまでの自分のパフォーマンスに満足していない様子だが、韓国戦に向けては気合い十分に必勝を期している。「こんなところで負けていたら、東京オリンピックもかなり遠い存在になってしまいます。アジアの中では常にベスト4には入れるように、上を目指して戦っていきたいです」

またラマス新体制になって持ち味のドライブがより効果的に発揮できている比江島は「スタメンで出ようが、ベンチから出ようが、そんなに違和感なくプレイはできています。しっかりディフェンスを意識しながら、自分の役割である得点は取っていきたいです」と語り、「明日の試合で負けたら試合がなくなってしまうので、1試合でも多く試合をしたいですし、オーストラリアやニュージーランドとも戦いたいので、絶対に勝ちたいです」と、こちらも必勝を誓った。

韓国戦は今夜24時半試合開始となる。