ドレイモンド・グリーン

早くもプレーオフ時の禁酒、禁ジャンクフードを実行

オフにケビン・デュラントが退団し、クレイ・トンプソンも膝の前十字靭帯断裂で長期離脱となったことで、ウォリアーズはシーズン開幕から戦力を十二分に生かさなければならなくなった。

昨シーズンまでなら、ステフィン・カリー、デュラント、トンプソン、ドレイモンド・グリーンの誰かが欠けても、そこまで大きな影響はなかった。しかし今シーズンは、西カンファレンスにスーパースターのデュオを擁するチームが激増。もし開幕ダッシュに失敗すれば、そのままズルズル後退してしまう危険性もある。

そのためグリーンは、オフの間も、体幹強化、下半身の可動域に関連したトレーニングを続けた。さらに、自身のコンディションについても『USA Today Sports』のインタビューで「プレーオフ中のダイエットに戻した」と話し、トレーニングキャンプ前日からシーズン終了までの禁酒、禁ジャンクフードを始めたという。

というのも昨シーズンのグリーンは、ケガの影響もあってシーズン序盤にコンディションが上がらなかった。ところが、GMのボブ・マイヤーズからコンディショニングについて指摘された3月上旬から食事内容を見直し、短期間で約11kgの減量に成功すると、プレーオフでは6試合でトリプル・ダブルを達成するなど、レギュラーシーズン序盤とは見違えるパフォーマンスを披露した。

新チームを機能させ、結果を残すためにも、グリーンは昨シーズンのプレーオフでのパフォーマンスを開幕から披露することが求められる。

「ただ、毎日のように年間最優秀守備選手賞を取ることだけを考えるわけにはいかなくて、チームとしてまとまること、チームを機能させることに意識を置かないといけない。自分がチームを一つにまとめられれば、それ以外のことは付いてくるからね。最高のシーズンになるのは間違いないよ」

5年続けてNBAファイナルに進出し、3度優勝したウォリアーズだが、今シーズンはプレーオフ進出が関の山という評価が多い。下馬評を覆すためにも、グリーンはシーズン開幕からアクセル全開で臨む。