ジミー・バトラー

移籍の決め手はチームカルチャー

このオフに去就が注目されたジミー・バトラーは、最終的にセブンティシクサーズからヒートにサイン&トレードという形で移籍した。

9月27日、ヒート加入後に初めて会見に出席したバトラーは、ヒートを選んだ理由としてチームカルチャーを挙げた。

「このチームのカルチャーに関しては、以前からいろいろと聞いていてね。日々努力するチームで、勝利への意識が根づいている。そういうチームの一員になりたくない選手なんていないはずだよ。だから、このチームに来ることができてうれしかった。チームのカルチャーを耳にするたびに、『自分の人生に必要なもの』だと思っていたんだ」

ブルズ時代にプレーオフでヒートと激しい戦いを繰り広げたバトラーは、当時のような勢いを取り戻したいと言う。

「自分がシカゴでプレーしていた時期は、シカゴvsマイアミという構図が出来上がっていて、優勝するには、必ずヒートに勝たないといけなかった。もう一度、そういう時代にしたいと思うよ。相手に嫌がられるチームにして、激しい試合になると思わせたいね。そして、マイアミとはやりたくないと思わせたい」

バトラーは、チームメートにも思ったことを口にする性格で、時に感情的にもなってしまう。ブルズ時代も、ティンバーウルブズ時代も、歯に衣着せぬ発言でチームメートの関係にヒビが入った。そうした傾向があることについて、本人も「時々、必要以上になってしまう場合がある」と認めている。

「僕は自分の仕事が大好きで、バスケットボールも大好き。だから周りがやりたくないと思っている時も、自分は仕事をしていたい。それで、『どうして周りは自分と同じようにやらないんだ?』と思ってしまうけど、それが自分なんだ」

「ただ、ここには自分を負かそうとする選手がいて、遅くまで練習して、試合映像を見直して、マイアミ・ヒートのために最高のバスケットボール選手になろうと努力している選手がいる。努力は必要だよ。勝負の分かれ目では、練習でやってきたことが自分に自信を与えてくれて、日々やってきたことが現れるからね。だから、それを言葉にするし、それが自分のやり方。これからもそこは変わらないよ」

強烈なリーダーシップを持つバトラーが、ヒートに与える影響に注目したい。