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『神様』の前では優勝回数が『唯一にして絶対』の基準

NBA歴代最高の選手に関する議論は、終わりが見えない。過去と現代とではプレースタイル、選手の平均レベル、NBAを取り巻く状況も異なるため、横一線に並べて比較するのが極めて難しいからだ。

だが、『バスケットボールの神様』ことマイケル・ジョーダンに言わせれば、その基準は単純明快。カリフォルニア州サンタバーバラで開催された『フライト・スクール・キャンプ』に参加した子供からレブロン・ジェームズとコービー・ブライアントの比較について聞かれたジョーダンは、「歴代ランキングで私がコービーよりレブロンを上に位置付けるかって? 答えはノーだ」と答えた。

気になる理由についてジョーダンはこう説明する。「5が3に勝つ理由があるんだ。レブロンは怒るかもしれないが、コービーは5回優勝している。レブロンは3回だ」

こんなに分かりやすい理由もない。もし優勝回数で歴代ベストプレーヤーの順列を決めるのなら、6回優勝したジョーダンは、コービーよりも、レブロンよりも上の地位にいるということ。実際のところジョーダンは、そのことを何よりも主張したかったのかもしれない。

だが、今も現役選手として活躍するレブロンには、まだ時間が残されている。もし引退するまでにあと3回優勝できたとき、『神様』がレブロンと自身の比較について何と表現するのか、その答えの方が気になってしまう。