写真=Getty Images

『走るバスケット』でオーストラリアへのリベンジ達成

アジアカップ決勝のオーストラリア戦、日本は大混戦に競り勝って大会3連覇を決めた。

この大会のニュースターとなった藤岡麻菜美のドライブ・レイアップで先制した日本だが、その後は相手のフィジカルに圧倒されて積極性を失い、2-12のランを浴びる。それでも町田瑠唯を入れてツーガードにしたのを機に日本の『走るバスケット』を展開。ビハインドを取り戻す。

その後、勝負強さを見せるオーストラリアに流れが行く苦しい状況でチームを救ったのはシューターの水島沙紀だった。前半は無得点に終わった水島は、ツーガードを引っ張りすぎるわけにはいかないために『繋ぎ役』としてコートに戻ったのだが、最初の3ポイントシュートを決めたのを機に『ゾーン』に入る。放つシュートがことごとく決まり、第3クォーターで14得点、第4クォーターで12得点の荒稼ぎ。オーストラリアは途中から水島を警戒し厳しいチェックに行ったものの、それをモノともせず7本の3ポイントシュートを沈めた。

水島の活躍があってもオーストラリアは簡単に倒せる相手ではない。チーム一丸で足を使って守るディフェンスでは、インサイドで髙田真希が軸となり、ファウルトラブルに陥りながらも退場することなく、高さの利が相手にあるゴール下でしぶとい守りを見せた。長岡萌映子も同様で、ファウルトラブルになっても積極性を失わず攻守を支えた。

残り1分26秒、水島のこの試合7本めの3ポイントシュートが決まって74-71と日本が抜け出す。その後にオーストラリアのエース、グリフィンにこの試合30得点目を許して74-73と詰め寄られるも、最後はチーム一丸の守備で辛うじてではあるがリードを守り抜き、勝利を決めた。

日本はこれで2013年、2015年に続きアジア3連覇。見事に目標を達成した。