厄介なケガを乗り越え、新生日本代表で再スタートを切る古川孝敏「自分たちがやろうとする姿勢を大事にしていきたい」

2017/07/29
Bリーグ&国内
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文=鈴木健一郎

昨日メディア公開された日本代表の強化合宿。新ヘッドコーチのフリオ・ラマスを迎え、熱のこもった練習が行われる中、その動きが特に目立っていたのが古川孝敏だ。常に100%で練習に取り組む姿勢で知られる古川なので、日々の練習から『本気』であることは当然なのだが、BリーグファイナルでMVPになった直後の東アジア選手権ではケガが響いて代表落ち。ケガが治った今、東アジア選手権に出場でられなかったモヤモヤをナショナルトレーニングセンターのコートで晴らしているかのようだった。練習を終えた古川に話を聞いた。

「ケガを言い訳にはしたくありませんでした」

──足のケガはもう大丈夫ですか?

僕の中ではベストに近い状態です。中途半端な形でやりたくはないので、オフシーズンもずっと治療に時間かけててきました。東アジア選手権の時も「やれる限りはやる」という気持ちでしたが、結果的には外れました。仕方のない部分はありましたけど、それはそれで受け止めて切り替えるしかないです。厄介なケガではあったのですが、それを言い訳にはしたくありませんでした。またケガはしたくないし、コンディションは常に整えておきたいので、ケガをした部分に限らず身体の使い方だったりは、シーズンオフに意識して取り組んだ部分ではあります。

──Bリーグになって最初のシーズンオフですが、どう過ごしましたか?

移籍という意味で大きな変化がありましたけど、まずプロとして身体のコンディションは整えなきゃいけなかったので、そこに時間をすごく注ぎ込みました。そういう意味では充実したオフを過ごせたと思います。また琉球ゴールデンキングスには合流していなくて、沖縄には一度行っただけで、6月はずっと足の治療に時間を割いていました。

──選手の顔ぶれは変わりませんが、新しいヘッドコーチがやって来ました。代表のバスケ、古川選手のやるべきプレーは変わりましたか?

スペーシングのことを多くやるなどプレーの面もだいぶ変わりました。この新しいバスケットを自分たちが遂行できると思っているし、みんながそれを意識して共有して、この合宿や明日の試合でどれだけプレーで発揮できるかということが大事です。よりチーム全員で一つのバスケットを取りに行くのは、今までより意識しているところです。もう一つはコートを広く使って大きくスペースを取って、全員がみんなのためにプレーすることが強調されています。

「準備したことを信じて、パフォーマンスとして体現する」

──ラマス新ヘッドコーチがやって来て約1週間で、この週末のウルグアイ戦を迎えますし、その翌週にはアジアカップに向けて出発です。新しいスタイルを吸収する時間がない中で公式戦を迎える難しさをどう感じていますか?

この短い期間だからこそ、みんながそれを早く理解し、体現するのが大事ですよね。代表は短い期間の中でバスケットをやらなきゃいけない。さらに言えば、個人だけの能力じゃ勝ちきれないのは今まででも間違いなくありました。チームでやっているバスケットの中でうまく個の能力を出さないといけません。

皆さんから時間が短いので難しいと言われますけど、僕は難しいなんて1ミリも思ったことがありません。これが普通なんです。だからこそ一日一日が大事だと思っています。ブレックスの時から言っていますが、そこでどう積み重ねていくかが結果につながるので。

──では週末のウルグアイ戦でも、しっかり積み重ねることが大事ですね。

結果にこだわらないわけじゃないですけど、中身が伴ってないと勝っても意味がないので、そこは重要視したいです。意味のない内容の試合にはしたくないですし、自分たちがやろうとする姿勢を大事にしていきたいと思います。そこに勝ちが付いてくる、それが勝負事の世界では普通だと思うので、準備してきたことを信じて、パフォーマンスして体現していけるように。そうやって激しさをもってやりたいです。

──ラマス新コーチがやって来て、チームの雰囲気はいかがですか?

ヘッドコーチが来るというのは大きなことですけど、やってきたことは変わらないので。すごくチームの雰囲気も良いですし、良いモチベーションの中でうまくプレーできると思います。あとは個人としてよりチームとして、どう戦っていくかということを大事にしていきたいとずっと思っています。