約6メートル先の車のサンルーフへシュートを決める

キャリア2回目のNBA優勝を果たしたウォリアーズのステフィン・カリーは、オフも精力的に活動している。

大のゴルフ好きとして知られるカリーは、8月初旬にカリフォルニア州で開催されるPGAツアー下部の『ウェブドットコムツアー』の大会にもアマチュア選手として出場が決定。NBAスター選手がプロの大会に参戦することが大きな話題になっている。

だがカリーは、やはりバスケットボール選手。どのイベントに招待されたとしても、NBAトップクラスと称されるボールハンドリング、シュート技術などを披露することを求められる。

そんなカリーが先日披露したパフォーマンスは、一風変わった類のものだった。日産自動車が日本国外で展開している高級車ブランド『Infiniti』のコマーシャル撮影に臨んだカリーは、撮影の合間に赤いセダンから約6m離れた位置からシュート。ボールは綺麗な放物線を描きながら開いた状態のサンルーフに吸い込まれ、周りにいたスタッフから歓声が起こった。

NBAが規定する3ポイントラインがゴール中心から7.24mということを考えれば、昨シーズンNBA最多となる324本の3ポイントショットを成功させたカリーにとっては朝飯前のこと。今後も機会があれば、スポーツとコメディ色の強いエキシビションゲームショーを世界各国で開催している『ハーレム・グローブトロッターズ』のようなエンターテーメント性の高いシュートパフォーマンスを、NBA関連のイベントでも披露してくれるかもしれない。

ちなみに、サンルーフ・ショットを決めた動画では、冒頭に「Come on」と自分自身を鼓舞するように声をあげ、ショット成功後「1本目で決めたぜ!」とカメラに向かって話している。カリー本人の笑顔と周囲の笑い声から、実際は何本目かでの成功だったと推測できるが、バスケットボールファンをいつも楽しませてくれるカリーに敬意を表し、そこは見なかったことにしよう。『Infiniti』CMの出来も楽しみだ。