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新天地シクサーズは有望な若手が揃う『数年後の強豪』

オフにフリーエージェントになったJJ・レディックは、4年過ごしたクリッパーズを退団し、有望な若手が揃うセブンティシクサーズへの移籍を決断した。

レディックは『CSNPhilly.com』に対し、移籍を決めた理由にチームの将来性を挙げた。ただし、根本的な理由は違う部分にあった。レディックは、ジャズとの西カンファレンス・プレーオフ1回戦 第7戦に91-104で敗れた後に撮影された『The Uninterrupted』のドキュメント番組内で「バカなことを言うようだけれど、楽しいという気持ちを失ってしまったんだ。チーム、それにチームのプレースタイルには楽しさを感じない。それが辛かった」と語っている。そして、こう続けた。

「18カ月前の時点には退団なんて考えもしなかった。クリッパーズで引退したいとさえ思っていた。NBAでキャリアを送っていると、あらゆることが短期間で変化してしまうということを教えられる」

昨シーズンまでクリス・ポール、ブレイク・グリフィン、ディアンドレ・ジョーダン、そしてレディックが中心の強力なロスターを組んでいたクリッパーズは、レギュラーシーズンでは西の上位争いを繰り広げるものの、プレーオフでは西の準決勝から上のステージに勝ち進むことができなかった。ケガという不運な要素にも影響されたが、スパーズ、ウォリアーズを上回るだけの個性がなかったのも事実だ。

もし好きな職業に就けたとしても、プロとしてキャリアを重ねていけば楽しさを見いだせなくなる時期を経験する。33歳になったレディックは、純粋にバスケットボールを楽しくプレーできる環境、そして可能性を感じたからこそ、まだ発展途上のシクサーズを新天地に選んだ。

シクサーズでは、2017年ドラフト全体1位選手のマーケル・フルツ、ベン・シモンズ、ジョエル・エンビード、ダリオ・サリッチら若手との刺激的な日々が待っている。再びプレーする喜びを取り戻し、東の『ダークホース』を支えるベテランとして、上位陣を相手に暴れてもらいたい。