
ナカセHC「あなたのすべての助けに感謝しています」
ゴールデンステート・ヴァルキリーズは創設わずか2年という驚異的なスピードでWNBAの頂点に立った。初代ヘッドコーチであるナタリー・ナカセヘッドコーチが、優勝後にコート上で「あなたのすべての助けに感謝しています」と伝え、喜びを分かち合っていた人物がいた。それはNBAのレジェンドであるクリス・ポールだった。
ナカセヘッドコーチは、ポールがクリッパーズでプレーしていた時にビデオコーディネーターとして在籍し、のちにアシスタントコーチとしても共闘した関係で、親交はその後も続いていた。ポールはヴァルキリーズのチーム練習にも招待されたこともあり、その時に「あなたたちの試合は全部見ている。本当に楽しそうにバスケットをしているね」とスピーチしており、彼女たちのプレーを称賛していた。
ポールとヴァルキリーズの関係はそれだけで終わらず、NBAインサイダーのクリス・ヘインズはファイナル第2戦後に収録された『NBA TV』で、「ポールが実質的なアシスタントコーチとしてチームをサポートしている」と発言し、こう説明した。「今シーズン、彼はフィルムセッションに参加したり、チームとのZoomミーティングに出席したりしているそうです。また、ギャビー・ウィリアムズやヴェロニカ・バートンと一緒にワークアウトも行いました。裏方として会話を交わしながら彼女たちの準備を整え、モチベーションを高めていきました。実際に彼は前回の試合やファイナル第2戦にも会場に足を運んでいましたからね」
そして、ファイナルMVPに輝いたウィリアムズも「彼は私にフィルムをもっと効果的に見る方法を教えてくれました。そのお陰で今年のプレーの傾向をより良く見られるようになりました」と、記者からの質問に答え、関係性を深めていったことを明かしている。
『ポイント・ゴッド』と呼ばれたレジェンドの知見が、選手たちの戦術理解度と勝負強さを向上させ、頂点に上り詰める要因の一つになったに違いない。NBAでリングを勝ち取ることができなかったポールにとって、選手ではなくサポート役として優勝に貢献できたことは今後のキャリアを左右する出来事になったであろう。この経験によって、ポールがコーチとしてサイドラインに立つ姿を見られる日が来るのは、そう遠い未来ではなくなったかもしれない。