
「勝利の中から学び、最後まで勝ち切ることができた」
11月6日、広島ドラゴンフライズはホームで長崎ヴェルカと対戦し、80-73で接戦を制した。
「本当にタフなゲームでした。前半は自分たちのディフェンスの強度の低さや、勝ち続けていることでどこか受けて立つようなソフトな試合の入りになってしまいました」
そのように振り返りのコメントを広島のホームページで発表したのは、朝山正悟ヘッドコーチだ。長崎の激しいプレッシャーディフェンスやアウトサイドの攻勢、オフェンスリバウンドに苦しみ、36-41とリードを許す苦しい展開で前半を終了した。「ハーフタイムに選手たちへ厳しく伝えました」と明かした朝山ヘッドコーチは、ミーティングで話した内容を語った。
「勝敗は後からついてくるものであり、まずはボールに対する執着心や戦う姿勢、プレーの強度で相手に負けてはならないことを強調しました」
バックアップガードとして活躍する伊藤達哉もこの言葉によって、マインドチェンジができたと同様の形で伝えている。「選手全員が気持ちを切り替えることができて、自分自身も後半は前から積極的にプレッシャーをかけることを意識しました」
指揮官の言葉に触発されたチームは、後半に入るとディフェンス強度を大きく向上させ、前半はフィールドゴール成功率50.0%で決められていた長崎のオフェンスを、36.0%まで低下させて32失点に抑えた。そして、インサイドの強みを生かした攻撃で逆転に成功すると、ファウルトラブルに苦しむ相手に対し着実にペイントエリアを攻め立て、徐々にリードを広げてみせた。
「後半は選手たちがしっかりと遂行し、ディフェンスのプレッシャーやボックスアウト、リバウンドの部分を改善してくれました」と、朝山ヘッドコーチは選手たちの奮闘を称賛。試合の中で良い時間帯と悪い時間帯がある中でも、40分間を通じてポゼッションの強度と遂行力を高めていく重要性を説き、「課題が残る試合ではありましたが、勝利の中から学び、最後まで勝ち切ることができたのは良かったと思います」と勝利してもなお、改善の余地はあると学びの姿勢を崩すことはなかった。
広島は、この勝利により4連勝を飾って13勝1敗と西地区2位をキープした。今回のタフな一戦で得た教訓と収穫を糧に、次戦は東地区1位の仙台89ERSを同月11日にホームで迎え撃つ。