
馬場とブラントリーを欠く中での貴重な勝利
10月28日、長崎ヴェルカは『東アジアスーパーリーグ(EASL)』のグループステージでマカオ・ホウチョンと敵地で対戦し、97-76で勝利。これで通算成績を1勝1敗とした。
EASLはBプレミアとレギュレーションが異なり、外国籍選手のベンチ入りは2名まで、それと同時にアジア特別枠と帰化選手がそれぞれ1名の登録制限がある。そして同時にプレーできるのは、その中の3名までとなっており、今回の試合で長崎はリーヴァイ・ランドルフ、パブロ・アギラールを外国籍選手枠で選択した。先発は熊谷航、森川正明、星川堅信、ランドルフ、アギラールのラインナップでスタート。ジャレル・ブラントリーと馬場雄大はロスターから外れた。
長崎は積極的なペイントタッチからヘルプディフェンスを引き出してギャップを作っていく。すると、キックアウトから外角で待ち構えるシューター陣が確率良く決めて、第1クォーターだけで6本の3ポイントシュートを成功させる。長崎はそれだけに留まらず、土屋アリスター時生のピック&ダイブや、松本健児リオンのフローターショットと多彩なオフェンスで30得点を奪った。
第2クォーターに入っても長崎の勢いは止まらず、永野威旺が連続で3ポイントシュートを決めると、星川、ランドルフと続き、開始4分でリードを20点にまで広げる。しかし、ホウチョンが前のめりにスティールを狙うディフェンスを仕掛けて来ると、長崎はターンオーバーに繋がってしまいそうな危ういオフェンスが増えて失速。ホウチョンのディボン・ディラードの個人技を止められず、55-46まで詰め寄られて前半を終了した。

プレータイムをシェアしベンチメンバーも奮闘
第3クォーターは両者ともに得点を重ねて拮抗した展開となるが、最終クォーターに入ると、これまでリバウンドで貢献してきたアギラールがインサイドで連続得点を決めて再びリードを2桁に広げる。ここまで好調の森川が3ポイントシュートだけでなく、ファウルを誘うプレーでフリースローを獲得。これを確実に沈める森川を軸にオフェンスを組み立てたことで、チームは完全に主導権を握り、じわじわと点差を広げていった。そして最後まで積極性を失わない長崎は決勝ラウンド進出を左右する可能性のある得失点差を意識し、松本が試合の残り時間が少ない中でも果敢にディフェンスを仕掛け、スティールからブザービーターとなるレイアップシュートを決めて試合を締め括った。
長崎は馬場とブラントリーを欠く状況下で、全員のプレータイムを25分以下に収めることに成功。選手交代をこまめに行うことでフレッシュな状態を保ち、1試合を通じて強度が落ちることはなかった。前戦の釜山KCCイージスとの試合で課題となったリバウンドは、アギラールが合計で16本を奪う活躍で起用に応えた。チームとしても39本を記録し、ホウチョンの34本を上回ったことが勝敗を大きく左右した。
この試合で8本中5本(62.5%)の3ポイントシュートを含む22得点を挙げた森川は、試合後のフラッシュインタビューに答え、「前回に続いてチームメートが僕に良い形でシュートを打たせてくれたことが結果に結びついて良かったです。海外チームとの試合経験が少ない中で、相手の戦術に対してアジャストできたことは大きな収穫です」と試合を振り返った。そして「雄大とJBがいないことは、自分たちにとってタフなシチュエーションとなりましたが、一人ひとりが役割を全うして、チーム一丸となって戦えました」と総括した。
長崎は次戦、12月9日に台北富邦ブレーブスと対戦する。