「U18日清食品トップリーグ2026 ディビジョン2 グループH」を戦う鳳凰(鹿児島県)にとって、リーグ戦の3試合目で対戦した千葉経済大学附属(千葉県)戦は、自分たちの現在地を知る貴重な機会となりました。

キャプテンを務める佐藤碧水選手は全国区の強豪チームとの対戦を通じて「鹿児島県では感じられない強度の中で自分たちのバスケを遂行して、その中で通用する部分と通用しない部分が見つけられました」と、手応えと課題の両方を感じ取りました。

鳳凰にとってのポイントは、自分たちのバスケを40分間貫くことです。「手応えとしては序盤にペイントアタックを積極的に仕掛けて、良い流れで試合に入れたことです。一方で課題としては、千葉経済大学附属にアジャストされてから自分たちのバスケが表現できなくなり、そのアジャストに時間がかかりました。この経験をしっかりと生かして、自分たちのバスケをより長く表現できるように成長していきたいです」

千葉経済大学附属との試合、佐藤選手が振り返ったように鳳凰は立ち上がりから積極的にペイントアタックを仕掛け、自分たちのリズムをつかみました。しかし、強度を上げた相手のディフェンスを崩せなくなり、試合が進むにつれて点差を広げられてしまいます。最終スコアは52−73。結果だけを見れば大敗ですが、佐藤選手は「次に繋がります」と笑顔を見せました。

「第2クォーターでオフボールの動きがなくなってしまい、ハーフタイムにコーチからも修正しようと指示をもらいました。後半はそこを意識して、徐々に効果的なペイントタッチを取り戻すことができました」

試合の中でアジャストを繰り返しながら、成長の手応えをつかんだ選手たちを、西麻美コーチも称えます。「第3クォーターからはオフボールを意識して、ハーフコートオフェンスを整理することもできました。千葉経済大学附属のように強度の高いディフェンスを仕掛けてくる相手に、ズレを作り出してゴールにアタックできたことは収穫です」

この対戦の1週前、鳳凰は自分たちの試合を終えた後に、千葉経済大学附属が佐賀清和(佐賀県)と対戦する試合を現地で視察していました。その中で感じた強度やスピード感を鹿児島に帰ってからも意識して1週間を過ごしたことが、チームにとって大きな刺激となりました。

全国大会で結果を残し、昨年は「U18日清食品トップリーグ2025」(現在のディビジョン1)を戦った千葉経済大学附属に自分たちのバスケがどれだけ通用するか、選手たちは対戦を心待ちにしていたと言います。

佐藤選手は笑顔で試合を振り返ります。「第2クォーターは相手のボックスアウトをクラッシュできずに、早い展開を作らせてしまいました。試合の展開が良くなかった中で、第3クォーターからもう一度、自分たちが1週間準備してきたことを表現しようと声を掛け合いました。それができれば、全国の強豪チームとも戦えることが分かりました」

個人の力で打開するだけでは、全国の強豪を相手に得点を重ね続けることは難しい。それを体感できたことも今回の収穫です。だからこそ仲間たちと声を掛け合いながら、より良いシチュエーションを作ってゴールにアタックする意識が、この試合でより強くなりました。佐藤選手がスコアラーとしての役割とキャプテンとしてチームを動かす役割の両方を全うすることで、鳳凰は次の段階へステップを進めるきっかけを得ました。

ここまで鳳凰は1勝3敗。しかし、『全国レベル』を経験していないチームが手にしたものが結果以上に大きいことは、佐藤選手と西コーチの充実感溢れる表情が物語っています。リーグ前半戦で得た自信と手応えから、チームがどんな成長を見せるのか。11月に行われる残り3試合では、自分たちのバスケをより多く表現できるはずです。

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