「自分にとって大事なのは優勝できるかどうか」
ペイサーズ首脳陣に来オフ移籍の意思を示したポール・ジョージは、それが今夏のトレードを意味することを理解していた。彼はトレードをこう振り返る。
「サンダーは自分の考えになかったから驚いた。トレードの噂に出ていた4チームか5チームのどこかになるのかな、くらいに思っていたんだ。それがサンダーだと知って驚くと同時に、うれしくも思ったんだ」と語った。
シーズンMVPのラッセル・ウェストブルックとのデュオも気になるところだが、メディアとファンが注目するのは、フリーエージェントとなる1年後の決断について。噂ではレイカーズ入りの気持ちを固めているとされるが、『Sports Illustrated』の取材に対しては「大げさに報じられているよ」と釘を刺す。
「自分にとって大事なのは優勝できるかどうかということ。優れたシステム、優れたチームでプレーしたい。優勝するチャンスが欲しいんだ」
そこにはサンダー残留の可能性も含まれている。「もしサンダーで素晴らしいシーズンを送れて、西カンファレンス決勝に進出するとか、もしくはウォリアーズを相手にアップセットを決めるとか、ものすごいことを成し遂げられたら、そのチームから出ていくのは愚かだと思うよ」
そして、元サンダーのエースだったケビン・デュラントから、同チームの魅力についてアドバイスを受けたことも明かした。
「KDからは、『サンダーは、他のチームが与えられないものを与えてくれる。ファンの皆も素晴らしいし、試合に対する準備もしっかりしていて、素晴らしい施設も揃っている。それにチームシェフが作る食事も素晴らしいんだ』と言われたよ。彼に言わせれば、サンダーはあらゆる面において一流の球団ということだった」
デュラントからアドバイスを受けていたのは驚きだったが、サンダー残留の可能性もあながちゼロではなさそうだ。