
『One day, One Game』。
これは筑紫女学園(福岡県)がテーマに掲げている言葉です。
9月19日(土)、筑紫女学園は「U18日清食品トップリーグ2026 ディビジョン2 グループF」の初戦で鳥取城北(鳥取県)と対戦し、53-81で敗れました。それでも、相手の留学生プレーヤーが守るペイントエリアを攻められなかった前半から、後半になってオフボールの動きで相手ディフェンスを揺さぶって良い攻めが出せるようになり、それに呼応するかのようにディフェンスの強度も上がって、次に繋がるパフォーマンスとなりました。
キャプテンを務める芹川宇海選手は「背も高く、手も長い留学生が中にいるので、前半はパスを出すことができませんでした。ハーフタイムで『もっと積極的にカッティングを入れたり、ペイントアタックを強くいこう』と話し合った結果、後半ではカッティングや1対1が増えて、自分たちで調整できたことは良かったです。私たちは『One Day, One Game』なので、しっかりと出し切りたいです」と振り返ります。
この『One Day, One Game』が持つ意味を、森田雄英ヘッドコーチはこう説明します。「普段は午前中に練習試合をしたら午後も練習試合をして、良いところや課題を探していきます。でも、公式戦は『One Day, One Game』なので、その1試合でどれだけ力を出し切れるかがテーマです。ここから先は『One Day, One Game』しかないので、力の出し方も大切になってきます」
その力の出し方は役割によって変わると森田ヘッドコーチは説きます。「今大会では新戦力の発掘もテーマになっています。スタメンの選手は40分間を通して全力を出せば良いですが、ベンチから出る選手はコートに出たその瞬間に力を出さないといけないし、そこでチャンスをつかまないといけません。そういう意味では今日はベンチメンバーが力を出しきれなかったので、チームとしての『One Day, One Game』への満足度は40%ぐらいでした」
芹川選手が筑紫女学園のキャプテンになったのは、ちょうど昨年の今大会期間中でした。芹川選手は「あの時は本当にチームができたばかりでした」と当時を振り返ります。「それまで試合経験がない選手が出たりして、誰が攻めるのか? 誰がシュートを打つんだ? という状況でした。今では一人ひとりが自分の役割を確立して実行できるようになり、チームとしても成長できていると思います」
昨年の今大会の取材に対し、芹川選手は「福岡の3強を撃破できるチームになる」と抱負を語りました。「去年のインタビューで『3強に勝つ』と言っちゃった以上、みんなで『達成せなね』と話していました」と、その言葉がチーム内で意味を持つようになりました。
「実はインターハイ地区予選でブザービーターで福岡大学附属若葉(福岡県)に勝つことができたんです。筑女(筑紫女学園)が若葉(福岡大学附属若葉)に勝ったのは22年ぶりのことで、本当にうれしかったです。ただ、地区予選でこの勝利があったことで、県大会では福岡中のチームに対策されるようになりました」
「正直、私たちも勝ったうれしさでやり切った感が出てしまって、本番の県大会ではベスト4に入れませんでした。3強に勝つことを目標にずっとやっていましたが、勝った後に新しい壁が出てくることを目の当たりにしました」
目標に向かって突き進み、見事に達成したかと思えば、また次の壁に当たったりと、芹川選手は筑紫女学園での3年間で様々な経験を積んできました。そして、今後に向けて「これから先、私たち3年生は本当に『One Day, One Game』です」と言い、悔いなくやり切るためにこう続けます。
「とにかく1試合に全部を出し切って、全力で頑張る。個人的にはチームが苦しい時にシュートを決め切ったり、声を出して活気付けたいです。チームとしては、ウチはエースがいるわけではないので、一人ひとりが得意なプレーを生かして全員で戦えるように頑張ります」
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