桶谷大

「負ける理由を早く潰していかないといけない」

10月10日、川崎ブレイブサンダースはアルバルク東京に82-94で敗れ、2勝4敗と黒星が先行している。

前半は互いにゴール下への積極的なドライブから得点を重ねる一進一退の攻防が続き、43-43の同点でハーフタイムを迎えた。しかし、第3クォーターの立ち上がり、川崎は連続ターンオーバーからの安易な失点でオフェンスのリズムを崩した。守備の粘り強さも欠け、A東京のディー・ジェイ・ホグにテンポよくシュートを打たれて14得点を献上するなど、第3クォーターだけで30失点を喫してリードを許す。第4クォーターも主導権を奪い返すことができずにそのまま敗れた。

川崎の桶谷大ヘッドコーチは、「今日に関しては、KYP(Know Your Personnel:敵味方の特徴を把握すること)のところで、自分たちが相手にどういうバスケットをさせたらダメなのかの部分ができていなかったです」と振り返り、攻守の課題をこう語る。

「1対1に対してヘルプの意識があまりなく、ローテーションも良くなくて、良いディフェンスができていなかったです。オフェンスではターンオーバーからの失点が自分たちの課題とずっと言っていますが(今日も19失点と)、改善できずに正直、『何回同じことやってんねん』という話です。課題に対して真摯に取り組んでいかないと、いつまでたっても今日みたいな試合になってしまいます」

川崎は直近の2試合を最後まで我慢強く戦うことで競り勝つ良い流れだったが、これでホームゲームは3連敗と未だ勝ち星がない。開幕節の名古屋ダイヤモンドルフィンズ、今回のA東京とリーグ上位陣との成熟度の違いを痛感する結果となった。

指揮官はこう語る。「A東京さん、名古屋Dさんと本当に素晴らしいコーチが率いていて、どういうバスケットをしたら勝てるかを理解できている選手が多いです。そこに僕たちも早く辿り着きたいです。今日は12点差の負けでしたけど、12点以上の差があると感じています。今シーズンのチームのスローガンは『REASON(理由)』ですが、それこそ負ける理由を早く潰していかないといけないです」

桶谷大

「やっぱりディフェンスがどれだけできるかが鍵に」

今の川崎は主力として安定した出番を得ている選手の大半は新加入選手で、この試合で5分以上コートに立った昨シーズンからの残留組は山内ジャヘル琉人だけだった。この点でも抜本的な変革を行っている川崎だが、桶谷ヘッドコーチは選手起用の基準を「何かしらチームにプラスをもたらすモノが欲しいです。やっぱりディフェンスがどれだけできるかが鍵になってきます」と語る。

「マツ(松山駿)はオフェンスでかなりプラスになりますし、守備もチームディフェンスをしっかりやってくれます。ハセ(長谷川技)は身体を張ってくれますし、(篠山)竜青も良い読みのディフェンスをしています。若い選手たちは、これからどういう風に尖った部分を出してくれるかが、試合に出せるかに繋がってきます。今はなかなか尖った部分がないので、プレータイムが短くなっているところです」

自分たちのやりたいバスケットを思うように継続できず黒星先行と、厳しいスタートとなった川崎だが、指揮官は「チームの雰囲気は良いです。竜青、ハセに(津山)尚大などベンチから良い声かけをしてくれていて、良いチームになる兆しはあります。あとはどれだけ我慢強くチームバスケットができるかが重要です」とポシティブな要素も感じている。

川崎は次戦が16日のホームゲームで茨城ロボッツとの対戦と移動もなく、じっくりと練習を積むことができる。茨城戦からは10日間で5試合とタフな日程となるため、シーズン序盤の大きな踏ん張りどころを迎える。