インターハイでは2回戦で敗れた福島東稜にとって、「U18日清食品トップリーグ2026 ディビジョン2 グループA」はチームを立て直す上で貴重な実戦機会になっています。チームを率いる星希望コーチも「下級生を積極的に起用して、チームの底上げを図りたい」と認めます。その中で星コーチが期待を寄せる一人が、2年生の齋藤琉地果選手です。

宮城県出身の齋藤選手は、中学3年生になるまで160cm前後と小さく、ガードとしてプレーしていました。ボールプッシュを主な役割とする自分のプレースタイルに合いそうで、しかも留学生と一緒にプレーできることから福島東稜の門を叩きました。ところが中学3年生の途中から伸び始めた身長は、今では168cmになりました。

ポジション登録では「PG/SG」ですが、ペイントエリア内からアシストをする視野の広さとスキルを持ち併せています。メンタルの強さも星コーチが認めるところで、10月に青森県で行われる国民スポーツ大会にも、福島県少年女子のキャプテンとして出場することが決まっています。

そう書くと、齋藤選手は福島東稜の中心選手だろうと思われるかもしれません。しかし彼女は、インターハイのエントリーに入っていませんでした。実際には最終エントリーを提出する大会直前のタイミングで、そのリストから外されています。

「薄々気付いてはいたんですけど、メンバー発表の時に大号泣してしまいました。インターハイへの出場は貴重な機会だし、絶対に出たいと思っていたので、すごく悔しかったです」

齋藤選手はインターハイの県予選の直前に左足首を骨折しています。県予選は松葉杖をついた状態で応援に回り、その後に行われた東北ブロック大会もエントリー外。ただ全治2カ月と診断されていたため、インターハイにはぎりぎり間に合うと思われていました。ケガも順調に回復していたので、星コーチも第1次のエントリーには彼女の名前を入れていたのですが、やはりゲームに出られる状態にまでは回復せず、大会直前でエントリー外となったのです。

インターハイでの敗戦を応援席で見つめながら、齋藤選手は「相手のゾーンディフェンスに対して3Pシュートを決めたかったし、カッティングを増やしてオフェンスをもっと動かしたかったです。『自分が出ていたら』という思いが強かったので、U18日清食品トップリーグでは絶対にコートに立って、もっとチームを強くしたいと思いました」と振り返ります。

「U18日清食品トップリーグ2026 ディビジョン2 グループA」での齋藤選手は、福島東稜のシックスマンとして流れを変える役割を果たしています。9月21日(月)の一関学院(岩手県)戦でも、自らが持ち味と認める飛び込みリバウンドやディフェンスでのハードワーク、カッティングからチームメートとの合わせのプレーを随所に見せ、チームが混戦から抜け出すきっかけになっていました。

インターハイ以降は自分の身体とも向き合い、まずはしっかりとストップできる足を作るためのトレーニングに重点的に取り組んできたと言います。「あとはシューティングの時間を以前より増やして、チーム練習の前も後もシューティングを増やしました」という成果もしっかりと出ています。

「自分としても得点力はもちろん、それ以外のところ、ディフェンスやリバウンド、ルーズボールでも頑張りたい」と、齋藤選手はすべての局面でチームに貢献しようとしています。コートに立てない悔しさを知る齋藤選手だからこそ、リーグ戦の一戦一戦を大切にしながら、常に自分の100%の力を発揮して、チームのために戦い続けます。

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