血栓症を乗り越え、リーグ最高峰のディフェンダーへと成長

ピストンズが躍進の立役者となったフォワードのアサー・トンプソンと、5年1億5500万ドル(約232億円)のルーキースケール延長契約を結ぶことで合意したと『ESPN』が報じた。

2023年ドラフト全体5位でピストンズに入団したアサーは、NBA2年目の2024年3月に血栓症と診断されるアクシデントに見舞われた。しかし、8カ月後に復帰許可を得ると、そこから圧倒的な存在感を発揮。2025-26シーズンは平均9.9得点、5.7リバウンド、3.1アシストに加え、リーグ最多となる平均2.0スティールを記録した。

また、オールディフェンシブ・ファーストチームに選出され、最優秀守備選手賞(DPOY)の投票でも3位にランクイン。スティールとブロックの合計数215はリーグ3位を誇り、入団以来の通算成績でも300スティール・150ブロックを達成と、リーグ最高峰のディフェンダーへと成長を遂げた。

ピストンズが東カンファレンス準決勝まで進出したプレーオフ(14試合)でも、平均8.2得点、7.9リバウンド、3.1アシスト、2.0スティール、1.8ブロックと異彩を放った。1つのポストシーズンで「25スティール&25ブロック」以上を達成したのは、2020年のアンソニー・デイビス(レイカーズ)以来だ。

今回の巨額契約により、歴史的な快挙も達成された。ロケッツに所属する双子のアメン・トンプソンも先日、5年2億800万ドル(約310億円)の延長契約を結んだばかり。双子のトンプソン兄弟は、それぞれが「1億ドル以上の契約」を手にしたNBA史上初の兄弟となり、このオフシーズンだけで2人合わせて総額3億6300万ドル(約544億円)というすさまじい大型契約を成立させた。

血栓症という大きな壁を乗り越え、完全保証の大型契約を手にしたアサー・トンプソン。若き才能が集うピストンズの主軸として、今後のさらなる飛躍に期待がかかる。