
「僕はここでのチャンスを生かすことに集中したい」
現地9月15日、セルティックスの新加入選手、ポール・ジョージとマイク・コンリーの入団会見が行われた。ジョージにとっては新たな挑戦のスタートとなる晴れやかな舞台のはずだが、歓迎ムード一色だったとは言い難い。会見に集まった記者たちは、「ファンは認めていない」と率直な感情をぶつけた。
このトレードは7月、セルティックスがブラウンをセブンティシクサーズへ送り、1巡目指名権2つ、2巡目指名権2つとジョージを獲得する形で成立した。ジェイソン・テイタムとともに生え抜きのスターとしてチームを引っ張ってきたブラウンの放出は、ファンにとっては受け入れがたいものだ。
ある記者は「あなた個人に悪意はないが、この夏のチーム状況にファンは失望している。そんなファンに対してメッセージはあるか?」との質問をぶつけた。これに対してジョージは「JB(ブラウン)が何をもたらし、どのような存在だったか、優勝に貢献した歴史を考えれば、ファンがそのような感情を抱くのも当然だ」と語り、こう続けた。「ただ、これは新しいチームだ。僕はJBの代わりになろうとは思わない。このチームを引き続き優勝争いに留め、勝利をもたらす存在になれるよう準備をするだけだ」
「自分の置かれた状況は理解しているから、悪く受け止めてはいない。率直に言って、ファンがこのトレードに対して複雑な感情を持つのは当然だと思う。でも僕はここでのチャンスを生かすことに集中したい。ここ2年はケガが多く厳しい時期が続いたけど、今はケガを克服してコンディションを取り戻した。僕としては一歩ずつ前進し、この新しいチームが誇りに思えるものだと理解してもらえるように努めたい」
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— Boston Celtics (@celtics) September 14, 2026
このところのジョージはメンタル面にも課題を抱えていた。度重なるケガの失望からメンタルを病み、その影響で今年1月には薬物規定違反で25試合の出場停止を受けた。ただ、それも過去のことだとジョージは主張する。「もう大丈夫だ。この数年は身体的な制限があり、それが精神的な重荷にもなっていた。でも今年の夏はハードなトレーニングを重ね、膝もしっかりと強化できた。リハビリではなくトレーニングに専念できたことで、生まれ変わったような気分だ」
その予兆は昨シーズンのプレーオフにあったとジョージは感じている。セルティックスはファーストラウンドで『GAME7』の末にシクサーズに敗れているが、ジョージはこのシリーズで17.4得点を記録。さらにテイタムとブラウンに対して完璧なディフェンスを見せている。「休養を取って万全のコンディションで臨めたことが大きかった。ケガの影響がないことで自分の強みを発揮できたと思う」と彼は言う。
ファンは新たなチームに失望しているかもしれないが、ジョージにとっては36歳で迎える優勝のラストチャンスだ。「このチームには勝利の伝統がある。僕自身はまだ優勝を経験していないから、自分が勝利に貢献できることを証明したい」と語る。
彼自身が年齢的な衰えとケガへの弱さを克服し、スーパースターとしての輝きを見せれば、セルティックスは優勝戦線に踏み留まるだろう。「勝利の文化と環境に身を置き、最高の自分でいられると感じている」との言葉通りのパフォーマンスを見せるという強い意志とともに、ジョージは17年目のシーズンに臨む。