ウォーカー・ケスラー

オーリー「ドンチッチでもARでもなく、鍵はケスラー」

レイカーズが今オフのロスター補強で最大の目玉として獲得したのが、ジャズからトレードで加わった5年目のセンター、ウォーカー・ケスラーだ。ルカ・ドンチッチを牽引役に据えるレイカーズにとって、インサイドを固める本格派ビッグマンの獲得は長年の最優先課題だった。フロント陣はオーバーン大学出身のケスラーこそがチームの最後のピースになると強い期待を寄せている。

ケスラーは昨シーズン、左肩の関節唇修復手術を受けたことでわずか5試合の出場に留まった。しかし、バスケットボールから離れざるを得なかったその時間は、彼に大きなエネルギーと精神的な成熟をもたらしたようだ。

『ESPN』のデイブ・マクメナミン記者の取材に応じたケスラーは、長期離脱が自身のマインドセットに与えた影響についてこう語っている。

「まるまる1年間プレーできなかったことで、間違いなく多くのことに対する見方が変わりました。『会えない時間が愛を育む』と言うように、もう一度このゲームに恋をし直し、自分がただ勝ちたい、勝つためだけにプレーしたいんだと実感したんです」

ケスラーがこれまでのNBAキャリアを過ごしたジャズでの期間(通算107勝221敗)は、チームが再建期にあったこともあり、プレーオフ進出や勝利を最優先で追求する環境とは言い難かった。だからこそ、最高峰の舞台で勝利とタイトルのみを求めるレイカーズへの加入は、ケスラーの勝利への願望に合致している。

ケスラーの復帰と新チームでの躍進には、周囲からも高い注目が集まっている。レイカーズの優勝経験者であり、現在はアナリストを務めるロバート・オーリーは『ESPN LA 710』の番組内で、今シーズンのレイカーズの運命を握るのはドンチッチやオースティン・リーブスではなく、ケスラーであると断言した。

「ケスラーがゲームにもたらすものを見れば、彼がいかに素晴らしいスキルを持っているかが分かる。アンソニー・デイビス以来、あれほどブロックができて3ポイントも狙えるビッグマンはウチにいなかった。鍵を握っているのはルカでもAR(リーブス)でもない。彼なんだ」

昨シーズンの全休によるブランクや健康状態は懸念材料ではあるものの、オーリーが指摘するように、ドンチッチやリーブスとのピック&ロールから得られるイージーバスケット、さらには彼が得意とするオフェンスリバウンドでのセカンドチャンス創出は、レイカーズに大きな戦術的アドバンテージをもたらすはず。

コート外からゲームを観察し、バスケットボールへの愛と情熱を再確認したケスラー。常勝軍団レイカーズの守護神として、そして勝利へのフィニッシャーとして、彼が見せる新シーズンのプレーから目が離せない。