土浦日本大学(茨城県)の佐藤豊文コーチは、インターハイでチームの今後の課題として「底上げ」を挙げました。「U18日清食品トップリーグ ディビジョン2 グループB」の初戦では、インターハイでベンチにも入っていなかった選手をスターターとして起用します。2年生の日下心之介選手です。

日下選手について、佐藤コーチは「もともと良いものは持っていました」と言います。しかし、年明けのゲームで脳震盪を起こし、2週間ほどの完全休養を余儀なくされました。復帰後は周りの選手の成長もあってなかなかチャンスを与えられなかったそうです。

それでもインターハイでチームの底上げという課題が出た時、佐藤コーチの目に留まったのが日下選手でした。本人も、チームに足りなかったピースを埋めた手応えを感じたと認めます。

「インターハイ後の試合でメンバーに入れてもらい、そこでリバウンドを取った後のプッシュから、自分が得意とするミドルシュートや合わせの動きがハマりました。それと自分はフィジカルが強みだと思っているので、それを生かしながらスピードで点を取れるようになったことも、チームにハマるようになった理由だと思います」

9月6日(日)に行われた文星芸術大学附属(栃木県)とのゲームでも、日下選手がオフボールからスクリーンを使ったジャンプシュートを打ったり、フィジカルの強さを生かしたアタックを仕掛けると、ベンチの佐藤コーチも「それだよ」と称えていました。

フィジカルの強さを自負する日下選手ですが、一方で夏までは「強い相手を前にすると逃げてしまう」悪い癖があったと自ら明かします。ゴールデンウィークの試合でも「自分の心が負けてしまって、相手と対等に戦えないところがありました」と言います。

そんな日下選手に変えるきっかけを与えてくれたのは、日下選手の担任でもある田中勇人アシスタントコーチです。二者面談の際に、気持ちの弱さこそがなかなか起用されない原因だと告げられ、自分の弱さを克服したい日下選手は「ミスをしてもいいから、まずは思い切って勝負してみることを意識するようにしました」と言います。

そうした意識の変化が強みであるフィジカルやジャンプシュートにも好影響を与え、ひいてはチームの底上げにも繋がりました。

土浦日本大学はセンターの飯田渚颯選手を柱に据え、その両翼をいずれも2年生の大野蓮選手と青井遙臣選手が担います。彼らの存在もまた、日下選手のステップアップには欠かせません。

「試合の中だとまだまだ2人に頼ってしまうところはありますが、それでも自分がミスした時でも取り返してくれる、信頼のできる仲間なので、自分は思い切ってプレーができます。彼らからも『やってみろ』という励ましがあるし、自分とのプレーも『やりやすい』と言ってくれるので、本当に良い刺激になっています」

周囲からの刺激と支援を受けながら、チームの成長に寄与する日下選手は、「U18日清食品トップリーグ ディビジョン2」でさらなる飛躍を誓います。

「チームの夏の課題として、ハーフコートオフェンスが行き詰まった時に、どうしても最後は青井と大野の1対1に頼るところがありました。でも最近はカッティングを入れて、チーム全体が動くプレーを意識しています。自分もボールをもらったら得意のストップジャンパーを入れるなどして、チームの勝利に貢献していきたいです」

選手一人ひとりが高い意識を持って成長し続けることで、チーム全体も成長していきます。土浦日本大学は「U18日清食品トップリーグ ディビジョン2」を通じて、個々もチームもより成長していくでしょう。

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