並里の加入「これからの僕にとって絶対良い経験になる」

Bリーグドラフトで横浜ビー・コルセアーズから1巡目全体3位指名を受けた新井楽人は、新たな船出に向けて着々と準備を進めている。昨シーズン、ドラフト指名後に特別指定選手として過ごした新井は、加入直後の2試合こそ短いプレータイムだったが、その後はローテーション入りし、平均12分47秒のプレータイムを獲得。4月に行われたアルティーリ千葉戦では13得点を挙げる活躍も見せた。

今オフは若手に世界へ挑戦する機会を与える『B.LEAGUE UNITED』の一員として渡豪し、日本代表として『ウィリアム・ジョーンズカップ』にも参戦した。「今シーズンからポジションアップも考えていたので、B.LEAGUE UNITEDやジョーンズカップではこれまでプレーしていたポジションの一つ上をやらせていただきました。課題も出ましたが、手応えをつかんだ部分もあるので新しいシーズンに繋げたいと思います」

ジョーンズカップの予選ラウンドでは、不慣れなポジションでも力を発揮してチームトップの平均16.8得点を記録した。そしてこのチャレンジは、Bリーグでトップ選手として結果を残していくために必要なことだと考えている。大学時代はフォワードとしてプレーしていた新井にとって、プレーの幅を広げていくためにはハンドラーとしてのスキル向上が必須となる。だからこそ、Bリーグを代表するドリブラーの並里成が横浜BCに加入したことは、チームだけでなく新井本人にとってもプラスだ。

「本当に並里さんから学ぶことは多いです。これからの僕にとって、絶対良い経験になると思うので、吸収できるものは全部吸収したいです」

大半が入れ替わったロスターに「手応えを感じています」

横浜BCは9月26日に日環アリーナ栃木にて宇都宮ブレックスと開幕戦を戦う。ロスターの約半数が入れ替わった横浜BCに対し、宇都宮は多くの選手が残留した。経験値でも宇都宮が上回っているのは確かだが、新井は「だからこそ僕たちのバスケットをやって、勝利したいです」と意気込む。

横浜BCが掲げるプレースタイルは、ラッシ・トゥオビヘッドコーチが志向する『コレクティブ・バスケットボール』だ。攻守両面でコートに立つ5人全員が連動するプレースタイルで、オフェンスではボールと人を動かしながらチャンスを作り、ディフェンスでも全員が連動する、個に依存しない組織力で戦う。

多くの選手が入れ替わったことでチームコンセプトへの順応が不安視されるが、名古屋ダイヤモンドドルフィンズから新たに加わった佐藤卓磨やカイル・リチャードソンは守備への意識や、オフェンス面でのオフボールムーブの理解力が高い。そのため、スペースを生み出すことに長けている。

2人を筆頭にした新たな戦力について「このスタイルに必要な機動力と早い判断能力を持っています。練習中もボールと人が動くバスケットができているので手応えを感じています」と新井は言う。そして、ルーキーイヤーの今シーズンに向けて「若手らしくアグレッシブに泥臭くプレーすることは当たり前ですが、良い意味で若手らしくないプレーをして勝利に導ける選手になりたいです」と意気込んだ。

ドラフト1巡目指名選手だからこそ、周囲からの期待は高くなるが、その期待に応えるべく新井はスキルアップに努めている。Bプレミアという新たな大海原へ、新井は新たなクルーとともに出航の時を待つ。