ロケッツ在籍8年目「この美しい街に恩返しがしたい」
ロケッツのスター選手、ジェームズ・ハーデンが、ヒューストン市内の屋外バスケットボールコート修復費として24万ドル(約2500万円)を市に寄付した。
ヒューストンは2年前に発生した大型ハリケーン『ハービー』により甚大な被害を受け、復興には相当な時間がかかる。チャリティイベントに市長と出席したハーデンは、「毎朝起きると、偉大な存在になりたい、コートで可能な限りベストなプレーヤーになりたいと考える。それと同じぐらい、世界に良い影響を与えられないだろうかとも思う。僕はコートの外でも、このコミュニティでも、レジェンドになりたいんだ」と語った。
ロサンゼルス出身のハーデンは、幼い頃に屋外のバスケットボールコートでプレーすることで同年代の良い友達にも恵まれた。外で遊ぶことで、現代の子供たちにとっても良い影響があると、彼は考えている。
「最近はソーシャルメディアがベースになっていて、子供たちは外でプレーしなくなってしまったみたいだね。スマートフォンを使うか、テレビゲームをしているかのどちらか。子供たちは外で遊ぶべきだ。子供らしく、楽しくね。屋外のコートを整備するのはその第一歩。僕の目標はヒューストンを変え、もっと良い街にすることだ」
ハーデンは、2年前にもヒューストンに100万ドル(約1億円)を寄付し、被災者が避難生活を送っていたジョ-ジ・R・ブラウン・ コンベンション・センターを訪問。気さくに写真撮影にも応じてファンを勇気づけた。
ヒューストンの代表という意識を持つハーデンは「ハリケーンの被害が大きかったからこそ、このコミュニティにポジティブなエネルギーをもたらしたかった」と、寄付の理由を語った。
「これは小さなステップだけれど、ヒューストンは必ず復興する。今後数年以内に僕らはこの街を変える。誇れる街にする」
ロケッツ在籍8年目。ハーデンがここまでやる理由はただ一つ。自分を受け入れてくれたヒューストンへの愛情だ。「この美しい街に恩返しがしたい。僕を8年も受け入れてくれているこの街を助けるんだ」
ロケッツの活躍は、ヒューストンが前に進むための力になる。その先頭に立つハーデンは、ヒューストン全土に貢献するため、これからもコート内外での活動に力を注ぐ。