「このタフさを経験できているのは自分にとってプラス」
「ディベロップメントキャンプからやってきて、今日また集まっての初めての練習でしたけど、雰囲気良くできているので、すごく良い練習ができています」
そう話すのは『第20回アジア競技大会(2026/愛知・名古屋)』に向け始動した男子日本代表の山﨑一渉だ。強い覚悟を持って日本に帰ってきた山﨑は代表定着を目指し日々奮闘している。もちろん、来週に迫った国際強化試合で持ち味を発揮する準備はできている。自身のアピールポイントについて問われると、迷うことなくシュート力を挙げ、ディフェンス面での貢献も見せていきたいと意気込んだ。
「まずは自分の強みである3ポイントシュート、シュート力をしっかり出したいです。あとはディフェンスの面で自分は『もっとできる』ということをもっとアピールしたいです。リバウンドだったり、泥臭い部分でもしっかり頑張っていきたいと思っています」
A代表では主にディフェンス面を担当し、アジア競技大会の指揮を執ることになった吉本泰輔アシスタントコーチに対しても、山﨑は全幅の信頼を寄せている。「今年の夏からずっと一緒にやらせてもらっていて、すごくプレーしやすいコーチだなという印象です。オンコートでもオフコートでも話しかけやすいですし、指示も分かりやすいので、とても良い印象を持っています」
東京サンロッカーズでのプロ生活を選択し、アメリカから日本に戻ってきた山﨑は、日々ワークアウトやコンディショニングを行いながら代表活動を行っている。アメリカ時代と比較してもハードなスケジュールとなっているが、この過密日程を前向きにとらえている。
「特にサンロッカーズのほうではトレーナー陣がしっかり見てくれていて、自分の弱い部分を強化している状態です。少しずつ身体が強くなってきている実感がありますね。代表があって、サンロッカーズでのワークアウトやコンディショニングもあるという中で、身体のメンテナンスはすごく大変になってくると思います。でもそこをしっかりアジャストして、どの場面でも自分のパフォーマンスを出せるように調整していきたいです」
Bリーグは60試合の長丁場で、他の大会やプレーオフにも出場すれば身体への負担はより増す。多くのルーキーはまず、このタフなスケジュールに戸惑うことが多いが、プロの入り口に立つ段階でこうしたタフな日程をこなすことは、今後のキャリアにとって大きなプラスになると信じている。
「Bリーグのシーズンが始まれば、多くの試合をこなしていくことになります。こういうスケジュールの中で活動していくことはすごく良い経験になりますし、今のうちにこのタフさを経験できているのは自分にとってプラスになっています」
今回の代表チームは若手を中心としたフレッシュな編成で、23歳の山﨑もその若い世代の一人に入る。ただ、世代別の代表に常に名を連ね、昨年の7月に行われた国際強化試合のオランダ戦でA代表デビューを果たした山﨑は代表のユニフォームに袖を通す重みを誰よりも理解している。
「たとえB代表だとしても、国を背負うことに変わりはありません。そこはしっかりみんなで気合いを入れて、一生懸命やっていければと思っています。去年と今年、こうしてディベロップメントから関わらせてもらって、メンバーにも選ばれています。だからこそチームのやりたいことをしっかり意識してやっていきたいです」
代表の盛り上がりはそのまま競技の盛り上がりに繋がる。山﨑はそれを分かっているからこそ、自分たち若い世代がその熱気をさらに加速させる存在でありたいと語った。「今、バスケットボールはすごく盛り上がってきていると感じています。自分たち若手が中心になって、新しいメンバーがしっかり力を発揮して一生懸命戦うこと。それによって、バスケットの魅力をもっと多くの人に知ってもらえればいいなと思っています」
32年ぶりの日本開催となるアジア競技大会で結果を残してBプレミア開幕の後押しをする。そして、最高のルーキーシーズンを送り、代表に定着する。山﨑が描く予想図の解像度はどんどん高まっている。
