「キャッチ&シュートは5割以上の成功が当たり前」

9月に開催される『第20回アジア競技大会(2026/愛知・名古屋)』で、三遠ネオフェニックスの津屋一球は愛知県でプレーするBリーガーとして唯一このメンバーに選出された。

津屋がシニアの日本代表に招集されるのは、昨年2月の『FIBAアジアカップ2025予選 Window3』以来2回目。今回の代表はワールドカップ予選組が除外された、いわば『B代表』の位置づけとなるが、「日本代表は小さい頃からずっと目標にしている場所。今回は完全なA代表としてではないですが、そこに向けてステップアップをするためにもとても良いチャンスをもらえたと思っています」と選出の感想を語った。

「小学校の先生に『日本代表選手になれ』と言われて、そういう意味では心の中にずっと代表選手になりたいという思いはありました。ただ、これまで先輩、同級生が先に選ばれてきた時は、『やっぱり自分は無理かな』と思ったことはありました。そこからあきらめずにやってきて今回、選ばれたことで僕としては報われた感じはあります」

昨年2月の合宿で代表初選出の喜びをこのように語っていた津屋だが、念願の夢舞台では苦い思いを味わった。約1週間後のアウェー中国戦、津屋は3&Dプレーヤーとして期待されながら得意の3ポイントシュートを6本すべて失敗。津屋はその時のプレーが心残りだと言う。「僕が出た中国戦で6分の0という結果を出してしまったことは、シューターとして求められている仕事ができなかったということです。本当にずっと心残りがありました。今回はA代表ではないかもしれないですが、チャンスをもらったので結果を出すだけだと思っています」

シューティング練習では誰よりもシュートを決めていた印象の津屋だったが、「練習の中で一番ダメだったんですよ。その前の練習でも全然入らなくて、かなり落ち込んでいたんです(笑)」と苦笑いを見せた。BリーグNo.1シューターを目指す津屋にとって自らに課すハードルは高い。

「ムービングからのキャッチ&シュートだけでなくプルアップ(ドリブルをついてからのシュート)と、全部こなせるのが良いシューターだと思っています。キャッチ&シュートは5割以上の成功が当たり前で、6割から7割で決めたいです。プルアップは4割程度で決められるようになればBリーグでもトップクラスで、日本を代表するシューターになれるんじゃないかと思っています」

津屋が目指す先はもちろんA代表だが、「行きたい気持ちはありますけど、正直に言って心の中でまだ行けないなという気持ちがあります」と現実を見ている。だからこそ、今回のアジア競技大会や、モンゴル代表と戦う『日本生命カップ2026(佐賀大会)』では何よりも結果を出すことが重要だ。ただ、今の男子日本代表のプレースタイルは所属する三遠のバスケットに通ずるモノがあり、津屋にとってアドバンテージとなりそうだ。「速い展開のオフェンスと激しいディフェンス。ただバスケットをするのではなく、理にかなった攻守の組み立ては三遠で経験してきています」

相手をアップテンポなバスケットに引きづり込みつつ、トランジションから3ポイントシュートを射抜く。こうした流れの中での一撃は日本にとって大きな武器となり、その役割を担う選手として津屋は最適と言える。

「やはりどうしても日本は世界から見ると小さいチームなので、ここぞという場面で3ポイントシュートを決め切る力があれば、どこが相手でも負けないチームになってくると思っています。そして、いつか僕がその3ポイントシュートで貢献できる選手になれるんじゃないかと勝手に思っています」

津屋は日本代表のシューターポジション奪取のために、これからもリングを狙い続ける。