
NBAの現役プレーヤーとヘッドコーチもゲスト参加
6月5日から7日にわたってイタリア・トレヴィーゾで『ADIDAS EUROCAMP 2026』が開催され、ハウエット凪音とベネディクト研一郎が、世界で戦える日本人プレーヤーの育成を目的としたプロジェクト『ADIDAS NATIONS TOKYO』の選抜選手として参加した。
ADIDAS EUROCAMPはアメリカ国外で唯一、公式に認可されたNBAドラフト前のショーケースキャンプで昨年はNCAA2部のオクラホマ・バプティスト大でプレーをする内藤英俊が参加した。世界中から選ばれたエリートプレーヤーが集い、NBAやユーロリーグで活躍する選手やコーチから直接指導を受けるほか、NBA全30チームのスカウトをはじめ、ヨーロッパ各国のクラブ関係者やエージェント、メディアなど100名を超える関係者が来場し、次世代を担う才能を見極めるイベントとなっている。
今年のキャンプは、総勢73名の選手が様々な国や地域、アディダスが主催する大会の選抜チームといった合計6チームに分かれて実施。ベネディクトとハウエットは日本を含む10カ国や地域の選手で構成された『TEAM WORLD』の一員として参加した。またBリーグがNBLと締結したパートナーシップによる連携施策の一環としてオーストラリアの『NBL Next Starsプログラム』を中心に構成された『NBL NEXT STARS』のメンバーには名古屋ダイヤモンドドルフィンズの今西優斗も名を連ねた。
今年は、ドイツ代表経験もあるマジックのフランツ・ワグナー、2025年NBAドラフト全体3位でセブンティシクサーズから指名を受けたVJ・エッジコム、ユーロリーグを代表するマイク・ジェームズ、そしてキャバリアーズの現役ヘッドコーチであるケニー・アトキンソンといった世界最高峰の舞台で活躍する面々がゲストとして参加した。エッジコムは2023年のこのキャンプに参加してMVPを受賞。その後ベイラー大を経てドラフトで指名された経歴を持ち、参加選手にエールを送る場面も見られた。
選手たちは3日間で、身体測定、アスレチックテスト、ワークアウト、そして実戦形式のゲームに臨み、NBAコーチ陣が担当するワークアウトでは、トランジションやピック&ロール、スクリーンプレーなど実戦を想定した内容を中心に行われた。細かな指示は少なく、高い理解力、判断力、コミュニケーション能力が求められる、まさにNBAレベルを意識したプログラムとなっていた。
185cmのハウエットはキャンプを通じて1on1で通用する部分もあり、ポイントガードとしてもプレーに自信がついたと話すが、参加者の平均身長が200cmを超えたメンバーと戦う上での課題も挙げている。「小さいポイントガードとして世界で戦っていくためには、もっと身体を大きくしていかなければならないとあらためて強く感じました」
また、ベネディクトもプレータイムが限られるなかで、ディフェンスでの貢献が光ったが「最後の試合の第4クォーターでは、『もう失うものは何もない。とにかく何かを起こそう』という気持ちでプレーしたことで、いい結果につながりました。だからこそ、最初の試合からあの気持ちでプレーできていればよかったと感じています」と反省を口にした。
今回のキャンプは最高峰のプレーヤーだけでなくコーチも集い、世界最高峰のレベルを肌で感じるイベントとなった。彼らがこの経験を糧にさらなる成長を続けることに期待したい。