レブロン・ジェームズ&ステフィン・カリー

ティンバーウルブズとスパーズも移籍先の候補に?

フリーエージェントの交渉解禁となる現地6月30日、レブロン・ジェームズは2つの決断を下した。一つは現役を続行してNBA24シーズン目を迎えること、もう一つはレイカーズを退団することだ。

レブロンは2018年オフにキャバリアーズを離れてレイカーズに加入し、2年目の2019-20シーズンに異なる3つのチームで自身4度目のNBA優勝を勝ち取った。在籍は8シーズンに及び、その大半は彼がチームの中心だったが、一昨シーズン途中にルカ・ドンチッチが加入すると流れが変わる。ドンチッチ中心のチームを作り始めたレイカーズにレブロンは理解を示し、今シーズンはドンチッチとオースティン・リーブスに続く『第3の男』を受け入れた。老いを感じさせるシーンは何度か見られたが、それも無理が利かなくなっただけで、彼自身が『ここぞ』と決めた場面では全盛期と変わらぬ爆発力を披露。プレーオフではドンチッチもリーブスも欠場する中、当たり前のようにエースの役割を担った。

サンダーにスウィープされてセカンドラウンド敗退に終わったが、レブロンは「コート上で自分のすべてを出してきた。望んでいた結果に届かなくても『失望のシーズン』なんて思っちゃいない」と、自分のパフォーマンスにあらためて手応えをつかんだ。その上でバスケから一度離れて感情をリセットして、十分に時間をかけて下したのが、この2つの決断だった。

レブロンはSNSに「レイカーズのユニフォームを着ることができて光栄だった」とのメッセージを送るとともに、長年の友人でエージェントを務めるリッチ・ポールに、自分を獲得する意思のあるチームと連絡を取り合うよう依頼した。

NBAの『生ける伝説』を迎え入れようとするチームは複数ある。彼の地元であり、キャリアをスタートさせた場所であるキャバリアーズは、ベテラン最低保証額ではなく1500万ドル(約23億円)の年俸を提示することで、3度目のレブロン獲得を目指すようだ。もう一つの古巣であるヒートはすでにヤニス・アデトクンボ獲得に成功しているが、獲得候補の一つとなる。

ウォリアーズは『ステフィン・カリーとレブロンを組ませる』というアイデアに魅了されており、2024年の2月にもレイカーズにレブロン獲得の交渉を持ち掛けている。この時はレブロン自身が移籍に乗り気ではなく実現しなかったが、ウォリアーズは現在に至るまでその実現に執着している。38歳になったカリーがトップフォームを維持している間にもう一回優勝する、そのための戦力を整えるのがウォリアーズの至上命題で、『タイムラインが合う』最強のパートナーとしてレブロンを迎え入れようとしている。

優勝できる戦力が揃う中でリーダーシップを発揮する、という点を生かしてレブロンを勧誘するチームとしては、ティンバーウルブズとスパーズが挙げられる。ウルブズはジュリアス・ランドルとナズ・リードを放出して先発パワーフォワードが不在となっている。ルディ・ゴベア、ジェイデン・マクダニエルズ、アンソニー・エドワーズとリーグ屈指のハードワーカーが周囲を固めるチーム構成はレブロンの闘争心を刺激するはずだ。スパーズは新シーズンの優勝候補であり、足りないのはプレーオフの経験だけ。チーム選びの基準が『勝つこと』であるなら最善の選択となる。

レイカーズに加入した時点で、その8年後にレブロンがフリーエージェント市場のトップタレントとして注目されていると予想できた人がいただろうか。41歳になったレブロンは、まさに今オフのフリーエージェント市場で最も注目を浴びている。近いうちに、彼は決断を下す。