指揮官が変わっても信頼は変わらず先発出場継続中

男子日本代表は、7月3日からアウェーで行われる『FIBAバスケットボールワールドカップ2027アジア地区予選』Window3に向けた強化合宿を実施。長年にわたって日本代表の司令塔として活躍していた富樫勇樹が代表メンバーから外れた今回は、6名のポイントガードによって熾烈なロスター入りをかけた争いが続いている。その中でコアメンバーとして期待がかかっているのが齋藤拓実だ。

齋藤は今大会のWindow1で2022年7月以来のロスター入りを果たし、チャイニーズ・タイペイ戦で早速先発起用に応えると、第2戦では8得点5リバウンド4アシストを記録。指揮官が交代した直後に行われたWindow2でも、先発出場を果たして2試合平均3.5アシストを記録するなど、代表に定着しつつある。齊藤自身もこれらの経験は自信に繋がっていると話すが、「常にチャレンジャーの気持ちは持っておかなくてはいけないと思っています」と、慢心するそぶりはない。

その齊藤は今シーズンのBリーグでも全60試合に出場し、レギュラーシーズンセカンドチームに名を連ね、チャンピオンシップでは前年王者の宇都宮ブレックスを破る立役者として活躍した。齊藤は、オフシーズンの使い方をこの代表に照準を合わせて過ごしたと言い、Window3でも先発ガードとして期待に応えられるよう準備を怠っていない。「60試合に出たので、どれぐらい休んだ方が良いのかトレーナーと相談しました。6月の中旬から代表合宿が始まるのは頭に入っていたのでそれに向けて、どの程度の頻度と強度で身体を動かしたら良いかしっかりと話し合いながらこのオフシーズンを過ごしていました」

今回のWindowは前回対戦した中国と韓国との再戦となる。今回のWindow3は前回対戦した中国と韓国との再戦となる。敗れた中国に対して日本はサイズで劣り、韓国に対しては勝利したものの17個のターンオーバーを喫した。いずれにせよ、日本はどのように戦っていくかを見極めなければならず、高い戦術眼を持つ齋藤のパフォーマンスがカギを握る。「どこにアドバンテージがあるのかしっかり見つけ出せるのが僕の強みだと思ってます。日本のバスケットはサイズが小さい分、ターンオーバーを減らしながら速い展開に持ち込む必要があります」

そして富樫が不在のポイントガード陣の中で、自らにさらなる役割を課して貢献すると誓った。「自チーム(名古屋ダイヤモンドドルフィンズ)でもポイントガードとしてリーダーシップを取ることは常にやってきました。日の丸を背負って戦う経験はまだまだ浅いますが、これまでの経験を生かしてリーダーシップを発揮していきたいです」

今大会でこれまで先発を務めてきた齊藤は、Window3でも主力として起用されることが予想される。Bリーグで培ったリーダーシップと類まれな戦術眼で、日本をさらなる高みに引き上げることに期待したい。