「全体1位で指名されたことには大きな意味がある」

ウィザーズからNBAドラフトの全体1位指名を受け、AJ・ディバンツァの夢は現実のものとなった。ウィザーズは勝てない時期が長く続いているが、ポテンシャルある若手が各ポジションに揃っている。そんな若いチームのエースになることがディバンツァには期待される。

ディバンツァは爆発的な身体能力と柔らかなバネに加え、屈強なディフェンスが待ち構えるペイントに飛び込んでいける体幹の強さと攻め気を備えている。ドライブと得点力はNBAでも十分に通用すると見られるが、まだまだ不完全な部分もある。ハンドリングは大学レベルだし、チームディフェンスをこなすためのバスケIQも向上が必要だ。ただし、オフェンスでは弱点を隠しながら改善していけるだろうし、ディフェンスでも体格とリーチを活用すれば起用をためらうほどの弱点にはならない。むしろ、未完成だからこそ将来性がある。経験を積むことで課題を克服できれば、ウィザーズを今後長らく引っ張るエースとなれる。

ディバンツァは「全体1位で指名されたことには大きな意味がある。高校からずっと1位として評価されてきたから、NBAドラフトでも1位指名を受けたかった」と喜びを語った。

今年は『ドラフト豊作の年』と言われ、ディバンツァと同じ今の大学1年に優れたタレントが揃っている。その中で1位の評価を守り通したことに喜びを感じると同時に、この世代の一員であることに誇りを持っている。

「13歳とか14歳からずっと一緒にプレーし、戦ってきた連中だ。代表やアカデミーでもいつも同じ顔触れだった。これだけ長い間、高いレベルで競ってこれたのは、僕たちの間に競争心があり、規律があり、集中力があったからだ。この先もずっと切磋琢磨していけると思う。他の世代と比較されることもあるけど、これからNBAでどうなるか次第だよね。この調子でいけば、特別な世代になれると思っているよ」

ウィザーズで自分がどんな貢献をできるかと問われて「僕は多彩さをもたらすことができる」とディバンツァは答えた。

「トレイ(ヤング)やAD(アンソニー・デイビス)がいる中で、僕はオフボールからトランジションやキャッチ&シュート、合わせのプレーなど様々な形で得点できると思っている。チームとの面談では『指名したらコート全面でディフェンスしてもらう』と言われている。もちろん守備でもチームに貢献するつもりだ」

「僕がもたらすのは多彩さで、チームが求める役割は何でもするつもりだ。守備に専念してほしいならそうするし、得点が必要ならそうする。トレイと一緒にプレーする点でも、良いバランスを見いだせると思っている。BYU(ブリガムヤング大)ではあまり見せる機会がなかったけど、僕は以前からオフボールでも良さを発揮できると思っているからね。例えば代表チームでは、僕はエースではなかったけど結果を出してきた。ベテランのいるチームに加わる以上、自分の居場所は自分で勝ち取るつもりだ」