ジェイソン・キッド

「レブロンの力になれる機会をもらえて興奮している」

レイカーズはペリカンズとの大型トレードでアンソニー・デイビスを獲得し、優勝を狙えるチームを作り上げた。今オフにはコーチ陣も刷新され、ヘッドコーチのフランク・ボーゲルを補佐するアシスタントコーチの一人には、以前ネッツとバックスで指揮を執り、バスケットボール殿堂入りも果たしているジェイソン・キッドが就任した。

通算アシスト数(1万2091)でNBA歴代2位の記録を保持しているキッドは、現役時代からレブロン・ジェームズと互いを認め合う関係で、2008年の北京五輪ではアメリカ代表として共闘した。

そのキッドが、ワールドカップに関連する『ESPN』とのインタビューで、レブロンを指導する立場になったことについて述べた。

「彼は世界で最も利口な選手の一人で、適切な形でプレーできる最高の選手の一人。彼の力になれる機会をもらえて非常に興奮している。また、彼の目標、それから我々レイカーズの目標でもある優勝を成し遂げたい」

40歳まで現役を続けたキッドは、マーベリックスに在籍した38歳の時にキャリア初優勝を達成した。30代後半でトップレベルでプレーした経験者として、今年の12月で35歳になるレブロンに言えることもあるという。

「NBAはマラソンのようなもので、彼も35歳になる。私もキャリア終盤にそのマラソンを走った経験があるし、やり遂げられた。自分が35歳の時にマラソンを走り切れた時の経験も含めて、彼と共有できればと思っている」

また、キッドはボーゲルについても言及し、「彼は素晴らしい人物で、優れたコーチ」と称賛した。「彼の下で学ぶ機会をもらえて光栄。ヘッドコーチとしての経験を生かして、彼に求められる部分で力になりたい。それに元選手としても、現役のプレーヤーたちが考えていることを理解する上で力になれればと思っている」

昨シーズンに続いて今シーズンも『個性派』が揃うロスターになっただけに、選手から尊敬の眼差しで見られているキッドは、チームをまとめるため重要な役割を担う。