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ジャクソンは将来のオールスター候補と目される存在

クリスタプス・ポルジンギスとニックスとの間に不協和音が生じたのは、昨シーズン最後のチームミーティングをポルジンギスが欠席したことがきっかけだった。

ポルジンギスは、チームの功労者であるカーメロ・アンソニーに対する球団の対応に嫌悪感を示している様子。そして、球団に悪感情を示すポルジンギスに対し、球団社長のフィル・ジャクソンが放出を検討していることを示唆するなど、その関係は泥沼状態になりつつある。

しかし、22歳の若さながら成熟したプレーを見せ、今後のニックスを背負うエースになりつつあるポルジンギスを簡単に手放してしまっては、ニューヨークのファンが黙っていない。

ニックスがポルジンギスを含むトレードを複数のチームに打診したと伝えた『The Vertical』は、ドラフトで上位指名が有力視されているカンザス大学のスモールフォワード、ジョッシュ・ジャクソンこそ、ニックスの真のターゲットと考えている。

守備を重視し、突破力とパスセンスにも優れているジャクソンは、アンドレ・イグダーラと比較されることが多い。ドラフト4位前後での指名が有力なジャクソンを軸に据える再建プランは悪くない。だが、まだNBAで何の実績もない新人を獲得するため、すでにその能力が証明済みのポルジンギスを放出する必要があるのだろうか? もっとも、ポルジンギス本人がニックスに不信感を抱いてしまっている以上、チームとしても何らかの対応が必要になる。

残念ながら、古豪ニックスの再建が軌道に乗るには、今しばらく時間がかかりそうだ。