バスケ日本代表の藤髙三佳、アジアカップでは「連覇とかは関係なく」優勝を目指す

バスケ日本代表の藤髙三佳、アジアカップでは「連覇とかは関係なく」優勝を目指す

2019/08/24

藤髙三佳

バスケットボール女子日本代表は、男子のワールドカップが終わった後の9月下旬にバンガロール(インド)で開催されるアジアカップを戦う。そのために行われた第7次合宿では藤髙三佳の精力的なプレーが見られた。5月に行われた国際強化試合には出場したが、それ以降の合宿には呼ばれず、今回から代表に戻った藤髙に、その意気込みを聞いた。

「気が落ちるわけでもないし、また呼ばれる機会はある」

──前回の強化合宿には招集されませんでした。ちょっと間を置いての代表合宿となりましたが、システムなどで変化はありましたか?

特にベースとなる部分は変わっていなく、「以前の練習に加えた部分はあるよ」とトム(ホーバス)さんに練習前に言われて「しっかり練習します」とは言いました。実際にやってみて、そんなに大きくは変わっていなかったですね。

──練習前に口頭で説明されて、いざ練習となった時にすぐに対応できるものなんですか?

去年もトムさんのバスケットはさせてもらっているし、今年も最初の合宿には参加しているので、問題はないですね。もちろん実戦からは少し離れていたので、忘れていないかなという不安はありましたけど(笑)。

──前回の合宿に呼ばれなかったことで焦りはありませんでしたか?

落ちたわけではなくて、プールの中からのピックアップなので。呼ばれなかったからと言って気が落ちるわけでもないし、また呼ばれる機会はあると思っていました。前回の合宿の前にトムさんからも事前に話があって、「今回は呼ばないけど落としたわけじゃないから」と言われていたので、「あっ、はい」みたいな(笑)。その分、自分のチームにしっかり集中できたので、それはそれでという感じで受け止めています。

それにトムさんからは、いろんな選手を見たいとも言われていました。2番ポジションは人が多くて、それだけ競争率も高いので誰がピックアップされても不思議ではないですよね。もちろん若い選手がたくさんいるので、負けてはいられないです。次はいつ呼ばれるのかは分からないし、そのまま呼ばれない可能性もあったわけですが、Wリーグで結果を出せば見てもらえると思っていました。

藤髙三佳

「自分でノーマークを作って3ポイントシュートを打つ」

──リオ五輪の後にチームの世代交代が進み、気が付けば藤髙選手も髙田真希選手とともにチームの最年長となっています。リーダーシップの面で意識することはありますか?

若い子たちに言えることは言わないといけないと思っています。年齢は関係なく思ったことは言おうというチームスタイルなので、私も感じることがあったらどんどん伝えるようにしています。でもリーダーシップはすでにいろんな選手が取ってくれているので、無理して私がリーダーシップを取っても、「そこは私の仕事じゃないしな」って(笑)。誰もやっていない時に自分が出たらいいと思っています。

このチームは、一人ひとりが自覚を持っている選手たちなので、そんなにリーダーシップを取ってくれている人を支えてまで、みんなをまとめないといけないっていう状況ではありません。一人が何かを言えば、みんなその言葉で理解できるチームになっています。

──練習中にも選手同士で1プレーごとにコミュニケーションを取る姿が多く見られました。

日本はサイズなど他の国より劣っている部分が多いので、コミュニケーションを取らないといけません。足もより動かさないといけないし、身体でカバーできない分のプラスアルファとして、口でコミュニケーションを取るように練習中からしています。

──8月24日と25日にはチャイニーズ・タイペイとの試合が行われます。どういったところをアピールしたいですか?

自分でノーマークを作れるように動いて3ポイントシュートを打っていきたいですね。日本は誰でも3ポイントシュートを打つチームだと、どの国も分かってきていると思います。フォワード陣が3ポイントシュートを打つことは大前提で、簡単に打たせないようにディフェンスをしてくると思うので、そのディフェンスの裏を突くとか。そういうところを確実にやっていけば、相手が後手に回って自分たちのオフェンスのリズムが良くなってきます。

藤髙三佳

メンタルの強さは「プラスに考えるように努力している」

──以前にシューターはメンタルが大切とお聞きしましたが、藤髙選手はどのようにメンタルを整えていますか?

なるべく前向きに考えることですね。みんなからメンタルが強いとか言われたりしますけど、実際にはそんなに強くなくて、プラスに考えるように努力しているんです。自分の中のネガティブを打ち消して「そうするからダメなんだ」って自分に言いながら(笑)。

そこは努力というか、そう持っていかないと。メンタルが落ちたらプレーもどんどん落ちてしまうので。2分だけ試合に出た時にメンタルを落としていたら、せっかく出ている2分間がもったいないですよね。たった2分かもしれないけど、その時にしっかり自分の仕事ができたら次に繋がって、どんどん良い流れができて試合にも絡めていくと思いながらやっています。

──最後になりますが、9月には4連覇が懸かったアジアカップが控えています。4連覇を意識するのか、また別の新たな大会ととらえているのか、いかがですか?

新たな一つですね。もちろん連覇はすごいことですけど、チームもメンバーも違います。前回大会からオーストラリアなどオセアニアの国も入ってきているし、オリンピックが絡んでいるからどの国もフルメンバーで来る可能性もあるので、レベルが今までとちょっと違うと思います。

「連覇を懸けて」と自分たちで苦しめるのではなく、シンプルに優勝を目指してオーストラリアや中国を倒せるように戦いたいですね。ワールドカップでは中国には負けているので、そのリベンジは必ずしたいです。連覇とかは関係なく優勝をするために全力で向かっていきたいです。

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