取材・写真=古後登志夫

小林高校卒、SR渋谷に所属する清水太志郎が発起人に

昨日、宮崎県の高校出身のプロ選手6人が都城工業高校で地元の中学生約100人を対象にしたバスケットボールクリニックを開催した。

発起人となったのは宮崎県日南市出身、小林高校の卒業生である清水太志郎。地元への恩返し、プロチームのない宮崎県のバスケットボール少年少女に、プロと接する場を提供したいとの思いで、小林高校の後輩である小林慎太郎やサンロッカーズ渋谷のチームメートで宮崎県の延岡学園出身のベンドラメ礼生に声をかけ、プロ選手6人が参加する豪華なクリニックが実現した。

17日の参加選手は以下のとおり。

清水太志郎(サンロッカーズ渋谷/小林高校卒)
月野雅人(金沢武士団/延岡学園卒)
小林慎太郎(熊本ヴォルターズ/小林高校卒)
相馬卓弥(大阪エヴェッサ→島根スサノオマジック/宮崎工業卒)
永吉佑也(川崎ブレイブサンダース→京都ハンナリーズ/延岡学園卒)
ベンドラメ礼生(サンロッカーズ渋谷/延岡学園卒)

「プロ選手3人vs中学生5人」によるミニゲームも白熱

基礎的なスキルは学校やクラブチームでも教わることができるが、プロ選手が目の前で実演してくれるのだから、中学生プレーヤーの取り組み方も自然と熱が入る。クリニック後に行われた「プロ選手3人vs中学生5人」によるミニゲームも白熱。笑顔が絶えない中でも、中学生は自分の一番良いプレーをプロ選手相手に見せようと張り切り、プロ選手も正真正銘の『プロの技』を随所に披露。保護者ともども体育館は熱気に包まれた。

中学生からプロ選手への質疑応答の時間もあり、清水が目論んだとおり「宮崎のバスケプレーヤーがプロ選手に触れ合う機会」は十分に提供できたと言える。参加した中学生プレーヤーも「Bリーグの技術を見せてもらって、毎日100%の力で練習に取り組むことが大事だと分かりました」とクリニックで大いに刺激を得られた様子。

クリニックを終えて清水は「企画するのは自分ですが、みんながついてきてくれるから。良い取り組みなので、発信するということを自分がやっていきたい」と語った。

クリニック終了後、6人のプロ選手は、今夏のインターハイ出場が決まっている小林高校バスケ部を相手に練習試合を実施。高校バスケの頂点を目指すチームに胸を貸すということで、熱気に満ちた試合となった。宮崎県のバスケットボールのレベルアップに少なからず寄与できた一日となったはずだ。