ドレイモンド・グリーン

生え抜きコア中心のチーム作りを継続

2020年のオフにフリーエージェントになる予定だったドレイモンド・グリーンは、早々にウォリアーズ残留を決めた。

『ESPN』によれば、グリーンはウォリアーズと4年1億ドル(約106億5800万円)の延長契約に合意したという。

新契約は2020-21シーズンから適用され、グリーンは2023-24シーズンまでウォリアーズの契約下となる。このオフにはクレイ・トンプソンも最高条件で再契約を結んだため、球団はステフィン・カリー、トンプソン、グリーンという生え抜きコアを中心に今後もチーム作りを進めていく。

ウォリアーズ一筋7年のグリーンは、潤滑油としてだけではなく、リバウンド、身体を張ったプレーで貢献する汗かき役でもある。この5年続けてNBAオールディフェンシブファーストチームまたはセカンドチームに選出され、2017年には年間最優秀守備選手賞を受賞した彼には相応しい新契約だろう。

ただ、球団にとっては良いことばかりではない。

ネッツとのサイン&トレードでディアンジェロ・ラッセルも獲得したため、2020-21シーズンは主力4選手の年俸だけで合計1億2900万ドル(約137億4900万円)、2021-22シーズンは合計1億3800万ドル(約147億円)に膨れ上がり、補強に影響が出るのは必至だ。

もし新チームのケミストリーが上手く行かなければ、ウォリアーズは4選手の誰かをトレードするだろう。現段階では、その対象が外様のラッセルになる可能性が最も高い。

とはいえ、コート上でリーダーシップを発揮でき、勝負強いグリーンの流出を食い止められたのはプラスでしかない。グリーンもまた、球団からの誠意を意気に感じ、新シーズンへのモチベーションも上がっているはずだ。