シェーファー・アヴィ幸樹

日本代表の若きビッグマン、齋藤拓実に続いて滋賀へ

アルバルク東京はシェーファー・アヴィ幸樹が滋賀レイクスターズへ期限付移籍することを発表した。

昨シーズン途中にA東京に加入したシェーファーは205cm106kgの体躯を誇る日本人ビッグマン。若手主体のメンバーで挑んだ国際招聘試合のジョーンズカップでは全試合で先発を務め、2010年以来となるメダル獲得に貢献した。この活躍が認められた形で、ワールドカップに向けたA代表の強化合宿にも追加招集されている。

シェーファーはクラブの公式ホームページで以下のコメントを発表している。

「プロキャリアの最初をこのチームでスタートさせてもらい、初めてのシーズンを優勝という素晴らしい結果で終えられたことを誇りに思います。これから先の自分のプロ人生を考えた時に次のシーズンを滋賀でプレーすることが最善だという結論に至りました。次会う時は敵になりますが、アルバルク東京で学んだことを生かして日々成長するので、これからも応援よろしくお願いします」

プレータイムが与えられないことを理由にアメリカのジョージア工科大学を離れたシェーファーは、昨シーズン途中にA東京に加入した。Bリーグのチャンピオンチームでの日々の練習が成長を加速させたことは間違いない。それでもレギュラーシーズン14試合に出場、平均3.6分の出場と、一番の目的だったプレータイムの確保は果たせなかった。

シェーファーがバスケを始めたのは高校の途中からで、まだ5年に満たない。それでも205cmの身長、年々分厚くなる胸板が示すフィジカルの強さは大きな魅力。2017年、国際大会を戦うには明らかに未熟だったが、八村塁と彼だけでインサイドを回したU19ワールドカップで一気に頭角を現し、そこから急ピッチで成長し続けている。今もなお日本代表のゴール下はニック・ファジーカス、竹内兄弟と太田敦也とベテラン勢が頼り。他の日本人ビッグマンも2mに満たない選手は3番ポジションへのコンバートをされている状況で、シェーファーはいずれ日本代表のインサイドを背負う存在になると期待される。

移籍先となる滋賀のインサイド陣は現在2名の外国籍選手とベテランの荒尾岳のみ。プレータイムは大幅に増えると見られる。滋賀は将来性のあるタレントを揃え、彼らの可能性に賭けることで飛躍を期すチーム。そこでシェーファーがどんな活躍を見せるのか、注目が集まる。