
第4クォーターはグリーンの守備に抑えられわずか2得点
クリッパーズは開幕から6勝21敗という低調なスタートを切り、2月にはジェームズ・ハーデンやイビチャ・ズバッツの主力を放出。そこから巻き返して借金を返し、42勝40敗と勝率5割を超えて西カンファレンス9位でプレーインに臨んだ。
ハーデンとのトレードで加入したダリアス・ガーランドがチームを引っ張るも、ディフェンスの難を徹底的に突かれるのはポストシーズンの常。第3クォーター残り3分で個人5つ目のファウルを犯し、その後はプレーを制限された。
クリッパーズがリードする展開だったが、ファウルトラブルから隙が生まれたことでウォリアーズが息を吹き返す。それまでベネディクト・マサリンの超フィジカルな守備に苦しめられていたステフィン・カリーは、第3クォーター終了時点で一度ロッカールームに戻った。ケアを済ませた彼がコートに戻ると、ウォリアーズの怒涛の反撃が始まった。
カリーが戻った第4クォーター残り9分半の時点で、クリッパーズは98-88とリードしていた。しかし、最初のポゼッションでディフェンスのミスが出て、フリーにしてしまったカリーにあっさりと3ポイントシュートを許すと、その後はクリッパーズはずっと下り坂、ウォリアーズは勢いに乗り、最後は手の付けられない状態になった。
一発勝負のクラッチタイムで真価を発揮したのはカリーだけではない。カリーへのダブルチームを逆手に取って、空いた選手が高確率でシュートを決めていく。特にアル・ホーフォードは最終クォーターだけで4本放った3ポイントシュートをすべて決め、シューティングチームであるウォリアーズに完璧にフィットした姿を見せた。
このクォーターは1本のシュートも打たず無得点に終わったドレイモンド・グリーンは、勝負どころでカワイ・レナードを抑える大仕事をやってのけた。カワイは試合を通じて21得点を挙げたが、第4クォーターの得点はわずか2。ドライブするコースを与えず、ジャンプシュートを放つためのわずかな間合いも作らせず、そして決してファウルをせずに、パスせざるを得ない状況を作り続けた。
Kawhi Leonard DISAPPEARED in the 4th quarter with the season on the line:
🧱 2 PTS
🧱 2 TOV
🧱 -8 pic.twitter.com/DDanXQNjeq— BrickCenter (@BrickCenter_) April 16, 2026
「相手は素晴らしいゲームプランを用意し、完璧に遂行した。試合を通してフィジカルに当たり、キャッチ&シュートのチャンスを決して与えず、ピック&ロールのたびにダブルチームに来た。ポストに入れば2人に囲まれる。しかもそのうちの1人は殿堂入りクラスのディフェンダー、ドレイモンドだ。シュートまで持っていくことさえ困難だった」とカワイは言う。
第4クォーターの頭から数分間、カワイはベンチで一息入れたのだが、そのわずかな時間にウォリアーズは目を覚まし、試合の流れを引き寄せてしまった。「まだ時間はたっぷりある、とみんなに声を掛けていた。とにかく冷静さを保とうとしたけど、彼らの勢いに圧倒されてしまった。第4クォーターに43得点を取られては勝てない」
「こういう負け方もあるのがバスケだ。逆にこういう勝ち方をすることもあるしね」とカワイは言う。「でもウォリアーズには『勝利の血統』が流れている。勝利に値するプレーをした」
カワイの契約は来シーズンまで。今オフが契約延長のタイミングだが、その質問には「今はこの敗戦の悔しさを味あわせてほしい。その時が来れば契約について話し合うことになる」とだけ答えた。
それでも、彼にはまだ高いレベルで戦い続けるモチベーションが残っている。「毎日やり続けるよ。いずれその時が来るまでね。昨シーズンよりもかなり多くの試合に出場できてうれしいし、足首や手首に軽い痛みはあるけど、コンディションはすごく良いと感じている。膝はこの2年間、全く問題ない。だからこそ昨シーズンの負けから這い上がり、ワークアウトで自分を追い込んできた。その意欲がある限り、僕は戦い続ける」