游艾喆

「僕にとって、ケミストリーは本当に重要な要素です」

滋賀レイクスはアウェーで千葉ジェッツと対戦。ノーマークの3ポイントシュートを決め切れず劣勢が続き、最大16点のビハインドを背負ったが、終盤に29-10のビッグクォーターを作り72-67で接戦を制した。

この逆転勝利を呼び込んだのは游艾喆だった。游は第4クォーターだけで9アシストを挙げ、最終的にキャリアハイを更新する15アシストを記録。ここまで平均6.1アシスト(リーグ2位)と、そのパスセンスは折り紙付きだが、游はチームメートの信頼があってこその結果だと強調する。

「コーチやチームメートの全員が僕を信頼してくれています。そのおかげでより快適に、自信を持ってプレーすることができています。自分の強みを生かして、良い形でゲームをコントロールしようと努めました。特に第4クォーターの残り3、4分の接戦の場面では、チームを牽引し、チームメートのために良いチャンスを作り出す責任があると感じていました。彼らがシュートを決めてくれたおかげで、私は運良くアシストを記録することができました。私たちはまさに『5人で戦うバスケットボール』を体現していたと思います」

また、最終クォーターに29点を挙げたオフェンスよりも、失点を10に留めたディフェンスが勝利を引き寄せたと言う。「最も重要だったのは、第4クォーターで非常に優れたディフェンスができたことです。私はただ良いバスケットボールをすること、チームメートを信じること、そして良いディフェンスをすることに集中していました。点差が縮まるにつれて、『自分たちは勝てる』という思いが確信に変わっていきました」

この試合の千葉Jはズレを作ってもパスが合わない場面が多く、ターンオーバーからの失点が結果的に自分たちの首を絞めた。一方の滋賀は游の15アシストが物語るように、彼の正しい判断とチームオフェンスが噛み合ったことで接戦をモノにした。游は最後まで自身の活躍にフォーカスせず、絆の勝利だと胸を張った。

『私たちは共にハードな練習を積んできたので、他の4人のプレーヤーがコート上でどう動くかを熟知しています。時には、相手がそこにいるかを目で確認する必要すらありません。彼らがそこにいると分かっているからです。毎日練習を重ねる中で、そのケミストリーを構築してきました。たとえターンオーバーをしてしまっても、次はもっと良くできるようにチームメートとコミュニケーションを図るようにしています。僕にとって、このケミストリーは本当に重要な要素です。彼らがそこにいると分かっていれば、わざわざ見なくてもパスを出すことができ、誰かが必ずそれを受け取ってくれます。それがまさにケミストリーであり、今日のプレーに繋がりました」

積み重ねてきた練習と時間。それによって生まれた信頼が游の長所を最大限に引き上げている。残り9試合となったシーズン終盤戦は、游のパフォーマンスが最も発揮される時期なのかもしれない。