
2巡目ルーキーのディアワラも台頭「練習通りに打つ」
ニックスはマディソン・スクエア・ガーデンにスパーズを迎えた。立ち上がりは11連勝中のスパーズが上回ったが、両チームともベンチメンバーを投入し始めた第1クォーター途中から、ランドリー・シャメット、ミッチェル・ロビンソン、ホセ・アルバラードのセカンドユニットがニックスに流れを引き寄せた。
第1クォーター残り1分半から第2クォーター最初の3分間で、ニックスはジェイレン・ブランソンの11連続得点を含む19-0のランで一気に2桁のリードを築く。その後も堅守を維持してほとんどの時間帯で2桁のリードを守り、114-89で勝利した。89得点は今シーズンのスパーズにとって最も少ない数字。ビクター・ウェンバニャマにはカール・アンソニー・タウンズとOG・アヌノビーが代わる代わるマークを担当し、様々なアプローチのディフェンスでリズムをつかませなかった。
ニックスもフィールドゴール成功率44%、3ポイントシュート成功率35%と、シュートタッチが良かったわけではないが、スパーズのアシスト25に対して22ものターンオーバーを引き出し、リバウンドでも54-41と圧倒。ディフェンスとリバウンドで勝機をつかんだ。
このところのニックスはシュートスランプに陥っており、オールスターブレイク明けは3勝2敗と波に乗れなかった。それでも彼らは、シュートタッチが戻るのを待つことなく、泥臭いディフェンスで勝ち星を積み重ねる強さを見せつつある。
ミカル・ブリッジズはウェンバニャマと並んでゲームハイの25得点を記録。彼自身はフィールドゴール17本中10本を決めたが、それでも97本中43本(44%)のチームも含めて「シュートはシーズン最悪レベルで、このところ調子が悪い中でも特にひどかった」と言い、「でも、シュートとは別の方法でチームを勝利に導くことができて良かった。これだけひどいシュートをスタンダードにはしたくないけど、味方のためにチャンスを作ったり、守備で力を見せることはできた」と続けた。
他の選手も思いは同じだ。ジョシュ・ハートはフィールドゴール14本中成功わずか4本と大苦戦したが、「ディフェンスの強度の高さは本当に良かったと思う。相手の攻めに対して反応するのではなく、こちら側から仕掛けて主導権を取れた。これはディフェンスとしてはベストな状態だ。チーム内で意思の疎通ができ、自分たちのスタイルを相手に押し付ける戦いができた」と、ディフェンスが勝因になったと語る。
HUGE THREE straight to HUGE DEFENSE.
make that a mo moment. pic.twitter.com/gTfdMYnOHF
— NEW YORK KNICKS (@nyknicks) March 1, 2026
ロースコアの展開で、モハメド・ディアワラがベンチからの出場で14得点を積み重ねたのも大きかった。15分間の出場で3ポイントシュート13本中4本成功。決して確率は良くないが、スパーズ守備陣に警戒されていない彼が積極的にシュートを打ち続けることで得失点差+18を稼ぎ出した。
指揮官マイク・ブラウンは「練習熱心だし、急に投入しても全くビビらない。自信の塊のような若者で、その点について心配しなくていいのは頼もしいよ」とディアワラを評価している。2巡目51位指名のルーキーは即戦力とは言えないが、それでもブラウンは短い時間でも試合に出して経験を積ませており、それは同じポジションにジェレミー・ソーハンを加えた今も変わらない。
ディアワラは「相手は僕を捨ててシュートを打たせる作戦だった。『見てろよ、後悔させてやる』と思ったよ」と語る。「シュートの練習はずっと一生懸命やっているから自信がある。空けてくれるのに打たないわけがないよ。それに仲間たちが『打ち続けろ』と励ましてくれたから、練習通りに打つことができた」
昨シーズンまでのニックスは、主力への依存度が高く、特にシーズン終盤になって疲労困憊となるエースのブランソンに無理を強いるチームだった。そこから脱却するためにヘッドコーチ交代に踏み切り、ブラウンは選手層を厚くして各ポジションのバランスを整えることに注力している。その成果がシュートタッチが悪い日でもディフェンスで主導権を握るゲーム運びであり、トム・シボドーの下では全く出番がなかったであろうディアワラのような選手の台頭だ。
その取り組みがプラスに働いている実感を得つつ、チームは前進している。ブリッジズは言った。「守備で勝つ良い試合ができたけど、これを毎試合できるようにならなきゃいけない。そうやって毎日成長し、プレーオフでベストな状態を作り上げるんだ」