
吉本ACのNBA仕込みの守備「面白く学べています」
2月26日に男子日本代表は桶谷大新ヘッドコーチの初陣となる『FIBAワールドカップ2027アジア予選』Window2の中国戦に挑む。中国はホーム&アウェーで戦った韓国とのWindow1で痛恨の連敗を喫しており、今回の日本戦は当然のように必勝体制で臨んでくる。
日本にとって勝敗を分ける大きなカギは、サイズで不利となる中国相手にゴール下での失点をいかに食い止めるか。そのためにはビッグマンだけでなく、バックコート陣のアグレッシブなドライブをしっかり防ぐことも重要になってくる。その役割を担う1人として期待されるのが、圧倒的なフィジカルの強さを武器にBリーグ屈指のディフェンダーとして知られる原修太だ。
原はWindow1のチャイニーズ・タイペイ戦でゲーム1で14分出場、ゲーム2で12分出場とローテーション入りし、ディフェンスでしっかりと存在感を示した。今回もベンチから激しい守備で日本に良いリズムをもたらすことが期待される。
桶谷体制となっても「役割はこれまでと全く変わらないです」と原は語る。「代表では『ここ』でという仕事があるので、それを短い時間でしっかりやりきる。爪痕を残すと言いますか、ファウルをいっぱい使ったりして、相手の嫌がるプレーをしてチームに良い影響を与えられたらいいと思います」
原の『ここ』という仕事は、言うまでもなくディフェンスだ。新体制ではNBAでの経験豊富な吉本泰輔アシスタントコーチがディフェンス面を担当。NBA屈指の名将トム・シボドーのスタッフを長年勤めてきた吉本コーチの指導について、原は好感触を得ている。
「吉本さんは、NBAとFIBAとではいろいろなところで違いがあると言っています。それを踏まえて『NBAではこう守らないけど、FIBAだったらこう守る』というように『こうしろ』と言うわけではなく、柔軟な考えで僕たちに伝えてくれています。あまりくわしくは言えないですけど、面白く学べています」

桶谷HCの印象「気持ちの部分をすごく強調しています」
原といえば、自身のポッドキャストで桶谷ヘッドコーチの印象を「短髪のいいおっちゃん」と語ったことが話題となっていた。「誰かがチクったらしいんですが、それも受け入れてくれる懐の深いコーチだと思います」と語った後、「オフェンス、ディフェンスともにアシスタントコーチに任せられる器の大きさがありますし、気持ちの部分をすごく強調しています。練習中、ちょっとインテンシティが下がった時はしっかり締めてくれる。そういった部分で頼りになる存在です」と続ける。
そして原は、中国戦で自身のやるべき仕事を具体的にこう語る。「馬場(雄大)選手が相手のキーマンに付くと思います。彼が40分間、インテンシティの高いディフェンスを続けられればいいですけど、休む時間も必要だと思います。彼がベンチに下がった時、僕がしっかり繋ぐ。そして彼とは違う形でのフィジカルなディフェンスを見せることが僕の仕事だと思っています。チャイニーズ・タイペイ戦のように運良くダブルファウルとかテクニカルファウルを誘発できたら良いですけど、それは狙わずにいきます。特にジャオ・ルイ選手がキーマンになってくると思うので、彼がフラストレーションを溜めるようなディフエンスをしていきたいです」
原が言及したジャオは、中国が準優勝した『FIBAアジアカップ2025』で平均13.5得点、4.5アシストと大活躍を見せた。Window1は不在だったが今回はメンバー入りした、中国のガード陣の要である。エースキラーとして原が、ジャオのプレーを封じることができれば日本にとって大きな追い風となる。