新体制での招集は「不安になったところも正直ありました」
男子日本代表は2月26日、桶谷大ヘッドコーチ体制の初陣となる『FIBAワールドカップ2027アジア予選』Window2の中国戦を戦う。11月28日と12月1日に行われたWindow1のチャイニーズ・タイペイ戦に続いての招集となった齋藤拓実(名古屋ダイヤモンドドルフィンズ)は「ヘッドコーチが変わって、呼んでいただけるか不安になったところも正直ありましたが、前回のWindowやBリーグの試合でパフォーマンスをしっかり証明できたかなと思います」と選出の喜びを語った。
齋藤は前述のチャイニーズ・タイペイ戦で2022年7月以来となる代表ロスター入りを果たし、2試合ともに約16分プレー。定評のあるゲームコントロールに加えゴールアタックでもチャンスを作り、特にゲーム2は8得点5リバウンド4アシストとマルチな活躍を見せた。Bリーグでも西地区2位と好調の名古屋Dで全試合に先発出場し、平均24.06分出場、11.8得点、2.5リバウンド、5.5アシストという突出した個人成績を挙げている。
代表チームの指揮をとる桶谷は琉球ゴールデンキングス、アシスタントのライアン・リッチマンはシーホース三河のヘッドコーチを務めている。齋藤は西地区のライバルチームの指揮官を務める2人について次のように言及した。
「キングスや三河の試合を見ていると、コーチが求めているバスケットがコートですごくよく表現されていると感じるし、チームを見ただけで、コーチが何を大切にしているのががけっこう分かります。今回が『はじめまして』でなく、試合やオールスターでもコミュニケーションは取ってはいますが、実際に合宿で指導を受けてみて『信頼に足るコーチだな』と改めて強く感じています」
ディフェンスは「気持ちの部分で簡単にやられない」
2月2日のトム・ホーバス前ヘッドコーチの電撃解任から1カ月足らずで中国、韓国という強豪とぶつかる今Windowは、『早急に変えるべきこと』と『ゆるやかに変えていくこと』の判断が肝要になる。齋藤はミーティング時に桶谷ヘッドコーチから「『トムさんのときに求められていたそれぞれの役割を引き継ぎながらやってほしい」という話があったと明かし、「合宿期間が短いのでシステムは攻守ともにまだ突き詰められていない部分がありますが、選手とコーチ陣がしっかりコミュニケーションが取れているので良い部分もあると思います」と話した。
現在30歳。リーグでも代表でも脂の乗ったパフォーマンスを見せている齋藤にとって今Windowは、チャイニーズ・タイペイ戦に引き続く好プレーでアピールし、代表に定着できるかどうかの重要なタイミングかもしれない。富樫勇樹、安藤誓哉に加え、ジャン・ローレンス・ハーパージュニアが追加招集されたことでポジション争いがさらに激化した今Windowの意気込みを、齋藤は次のように語った。
「中国も韓国も高さがある分、ディフェンスはシステムの構築にしっかり時間をかけないと難しい部分はあるとは思いますが、まずはエナジーを出して、気持ちの部分で簡単にやられないことをチーム全員が徹底しなければいけないし、試合の入りのトーンセットがすごく大切になると思っています。オフェンスは今はどのセットを使うのが適正なのかという見極めとテンポ感が必要。ポイントガードとして良いリズムを作っていきたいです」
新体制での招集は「不安になったところも正直ありました」