「意味のある何かのために戦えることは大きな喜び」
アヨ・ドスンムはNBAキャリア5年目のシーズン途中に自身初のトレードを経験した。3年目のジュリアン・フィリップスとともにブルズからティンバーウルブズへ。ブルズはロブ・ディリングハムとレナード・ミラー、2巡目指名権4つを得る。
ドスンムは2021年のNBAドラフト2巡目指名でブルズに加わった。シカゴで生まれ育ち、イリノイ大でプレーした地元出身選手としてファンに愛された彼は、新たな地でキャリアの新たな章をスタートさせる。
トレードを知った時はショックを受けたが、「沸き上がる感情に蓋をするのは良くないから、一度ホテルの部屋に戻って日記を書いて気持ちを整理した」とドスンムは語る。
「時間が経つにつれて、今回の移籍は素晴らしいチャンスだと思い始めた。ウルブズには素晴らしい選手、コーチ、フロントが揃っていて、プレーオフ進出を狙える。そのチームが壁を乗り越えるために、自分にできることは何でもしたいと思った。ブルズでの日々は最高だったし、多くを学んだ。そこから一歩踏み出し、自分の可能性を最大限に引き出すチャンスがやって来たんだ」
ウルブズは今シーズンになってベテラン司令塔のマイク・コンリーが突然の衰えを見せ、その代役を務められるガードを欠いた。ドスンムはガード陣の多いブルズでプレータイム確保に苦労していたが、今シーズンは主にシックスマンとして26.4分出場し、キャリアハイの15.0得点を記録している。俊敏さとウイングスパンを生かした粘り強いディフェンス、ピック&ロールのユーザーもできるしシューター役もこなせる多彩なスキルセットにウルブズは目を付けた。
「僕は攻撃でも守備でも粘り強く戦い抜く選手だ」とドスンムは言う。「トランジションでペースを上げ、仲間のためにチャンスメークする。効率の良いプレーにこだわり、オープンショットを確実に決め、フリースローを獲得し、どんな試合展開でも自分らしくアグレッシブにプレーする」
「そのスタイルでウルブズにも貢献できると思っているけど、まずはこれまで以上のディフェンダーになりたい。まだ自分の才能すべてを発揮できてはいないからね。このチームにはジェイデン・マクダニエルズやルディ・ゴベアといった守備のスペシャリストがいて、一緒にプレーすることで自分の新たな成長を引き出せると思う。僕はいろんなプレーができて、チームが勝つために必要なら何でもする。プレーメークを任せられるだけの信頼性と、チャンスを確実に生かす遂行力、その両方を発揮したい」
ドスンムは今回のトレードを喜んでいる。故郷を離れることになっても前向きでいられるのは、『意味のある何か』のために戦うモチベーションのおかげだ。
「僕がプレーオフに出たのはルーキーイヤーだけ。西カンファレンスの競争はとても厳しいけど、意味のある何かのために戦えることは選手として大きな喜びだ。今シーズンの開幕前に、僕は『プレーオフを戦う』という目標を掲げた。神様が導いてくれたこの場所で、与えられたチャンスに感謝して、全力で戦うつもりだ」
