4試合連続で先発出場中、守備のトーンセットに貢献

現在、千葉ジェッツは東地区1位のレバンガ北海道、2位の宇都宮ブレックスと26勝9敗の同率で3位と見事な成績を残している。ただ、1月中旬のオールスターブレイク明け以降は大黒柱ジョン・ムーニー離脱の中、強豪との対戦が続くこともあって苦しんでいる。そして明日からは2ゲーム差に迫っている4位のアルバルク東京戦を迎える。

このシーズン中盤における踏ん張りどころにあって今、存在感を高めているのが金近廉だ。千葉Jはブレイク明け初戦となった1月24日の琉球ゴールデンキングス戦で出だしからエナジーを欠き61-92の大敗を喫した後、先発メンバーを変更するテコ入れを実施。そこで金近は田代直希、ジェフ・ギブスとともに先発に抜擢された。

立ち上がりから強度の高いプレーをすることで守備のトーンセットに貢献。そして先週末に行われた佐賀バルーナーズとの連戦ではゲーム1で7得点、ゲーム2で11得点とオフェンスでも爪痕を残した。

金近は12月6日の名古屋ダイヤモンドドルフィンズ戦の終盤に右肩関節脱臼と関節唇を負って離脱。1月24日の琉球戦から復帰しているが、痛めた右肩は今も厳重なテーピングを施している。

「(利き腕の)右肩なのでシュートに多少は影響もありますし、レイアップに行く時も少し気になる部分はあります。ただ、メディカルスタッフも含め、ここまでリハビリを手伝ってくれた方たちのためにも、まずはケガをせずプレーすることが最優先です」

「ディフエンスのギアを1つ上げることができるようになれれば」

このように肩の状況について語る金近だが、ゴール下への効果的なアタックも繰り出すなど接触を怖がっている素振りは見られない。先発出場が続く現状について、個人としてチーム内序列を高めるチャンスでもあるが「そこまでは考えていないです」と明かし、与えられた役割でいかに貢献できるかに集中している。

「これまでスタートの経験はほとんどなく、ベンチからのプレーでした。出だしが良いと次に出てくる選手も気持ちよくやれますし、流れが悪いまま次の選手に渡してしまうと、それをひっくり返すのは簡単ではないです。そのことを理解しているので、スタートは本当に重要な役割で、とにかく良い流れで試合を始めることを意識しています」

「まずは、しっかりとエナジーを出してディフェンスのトーンセットをしていくことを継続してやっていきたいです。例えばこれからスタートではなくなったとしても、どんなタイミングでも自分が出ることでディフェンスのギアを1つ上げることができるようになれれば、チームにプラスになると思います」

また、オフェンスについては、「3ポイントシュートはもっと自信を持って打っていけると思います。ケガをする前はペイントアタックからしっかりとレイアップにまで行くことを、ワークアウトなどで取り組んでいました。これを継続していきたいです」と積極性を大事にしている。実際、佐賀とのゲーム2では第1クォーターで5本の3ポイントシュートを放つアグレッシブな姿勢を示した。

故障から復帰し、先発に抜擢されて以降の金近は、攻守でプレーの質を高めている。だからこそ、桶谷大新ヘッドコーチの初陣として、今月末に行われる『FIBAバスケットボールワールドカップ2027 アジア地区予選Window2』の直前合宿参加メンバーに、15名と少数精鋭の中で選ばれた。千葉ジェッツ、そして日本代表の両方で金近は存在感を高める大きなチャンスを迎えている。